カナダと私とピザ

ピザは便利で使い勝手の良い食べものだと思う。食事の時間が十分に取れない時にはすぐに食べられるし、大人数で集まった時に、食べ物に困ったらピザを頼めば間違いない。アプリで注文すれば家まで届けてくれる。

とか言いつつ私はそれほど積極的にピザを食べることはないけれど、何かとトロント生活にピザはつきものである。 続きを読む

似ているけれど違うもの

本物と似ているけれど少し違うものは日常に溢れている。しかも少し違うことを認識せずにそれが本物だと思い込んでいる人も多いような気がする。そんなちょっと違うものを本物だと思いこむ人が多くなりマジョリティになると、それが本物もしくは本物の進化系として認知されるのだと思う。 続きを読む

成功する2ヶ国語習得?―家庭内留学

私は家にほとんどいない。だから家にこだわりがない。フルタイムの仕事をしているのにいまだにシェアハウスに住んでいると言うと不思議がられることもあるけれど、雨風がしのげて安全で、交通に便利であればどこでも良いと今のところ思っている。

私は以前にも書いた通り、中国移民の家族と一軒家で生活している。 続きを読む

トロントが好きな人嫌いな人

トロントで日本人に会うと、ほぼ例外なくなぜトロントにいるのか、いつからトロントにいるのか、という話になる。当たり前といえば当たり前だ、それくらいしか共通の話題がないのだ。

トロントに住んでいる多くの日本人はワーキングホリデービザで滞在しているので、何も言わないと「ワーホリさん(ワーホリで来ている人をこう呼ぶ人がいる)」だと思われる。だから、私がトロントに来てもうすぐ3年です、なんて言ったりすると、どうやって!?と質問される。 続きを読む

好きを仕事に―ジャズピアノを聴いて

使命を持って生まれてきた人って存在するのだ、と思った。凡人の私には想像できない感覚や世界がそこにはある、とも。
ご縁が繋がってジャズを聴きに行ってきた。Ben RosenblumというそのジャズピアニストはNY生まれのニューヨーカーで、聞くところによると3歳からピアノで自主的に遊び始め、4歳からピアノレッスンを受け、12歳からジャズを始め、14歳から作曲をしているのだという。カナダと日本でのデビューは2018年の今年。 続きを読む

市民に優しいトロント―公共プール

腰の治療をしてもらった次の日、早速公共プールへ行ってきた。もう腰痛を再発させるわけにはいかない。もう何か月もプールに行こうと思っていてうじうじしていたのに、この待ったなしの状況が私を後押ししたのだった。なぜ私が今までうじうじしていたかと言うと、トロント在住の日本人用のネット掲示板で、公共プールは汚いだとか、汚い水を殺菌するために日本のプールよりも塩素をたくさん入れるので肌にとても悪いだとか、プールに行ったらシラミがうつっただとか色いろな悪い噂が書き込まれていたからである。 続きを読む

出勤という戦い

会社までバスで40分。会社から帰宅する時には少し渋滞に巻き込まれて1時間くらい。行きも帰りもほぼ必ず座れる。乗り換えはなし。こんなことを言うと、東京の通勤ラッシュに比べると随分ラクだと思われるかもしれない。確かに、人に揉みくちゃにされながらの東京の通勤ラッシュに比べると随分マシだとは思う。でも、日本にはない悩みがトロントにはある。 続きを読む

真っ暗闇での食事 restaurant- O.Noir

真っ暗闇の中で食事を取るなんて想像できるだろうか。それも薄暗いなんてものではなく、本当に本当に真っ暗で何も見えない中での食事だ。

トロントにずっと気になっていたレストランがあった。O.Noirである。Noirはフランス語で黒という意味らしい。ここは真っ暗の中で食事をいただける珍しいレストランだ。 続きを読む