市民に優しいトロント―公共プール

腰の治療をしてもらった次の日、早速公共プールへ行ってきた。もう腰痛を再発させるわけにはいかない。もう何か月もプールに行こうと思っていてうじうじしていたのに、この待ったなしの状況が私を後押ししたのだった。なぜ私が今までうじうじしていたかと言うと、トロント在住の日本人用のネット掲示板で、公共プールは汚いだとか、汚い水を殺菌するために日本のプールよりも塩素をたくさん入れるので肌にとても悪いだとか、プールに行ったらシラミがうつっただとか色いろな悪い噂が書き込まれていたからである。

公共プールでなければプールのあるスポーツクラブに入会すれば良いのだが、近くに良さそうなところがなかったし、どれくらいの頻度で通えるのかもわからない中で入会はしたくないと思い、公共プール一択となっていた。

選んだのは家と職場のちょうど真ん中くらいにある施設。2年前にオープンしただけあって新しい。不安を感じながらも、いざプールへ。

行ってみてびっくり。同じ公共プールなのに、日本とは色いろ違う。

右が子供用、左が大人用

まずプールは常にあいていないので、スケジュールに合わせて行かなければならない。Aqua Fitness、Lane Swim、Leisure Swim、Preschool、Open Inclusive、Older Adult (55yrs+)、Women/Girl、の7種類がある。私は普通に泳ぎたかったので、本当であればLane Swimの時間に行くべきだったのだが、たまたま行った時間がLeisure Swimの時間だったので遊んでいる人たちの間をぬって泳ぐこととなった。コースロープで区切られたプールの半分では大人も子供も水と戯れていた。中にはラグビーボールのようなものを投げているグループもいて、泳いでいる人が多いもう半分のスペースにも入ってきていてなんだか落ち着かなかった。

子どもはもちろんお年寄や女性用の時間もある

プールの半分は立ってボールが投げられるくらいなので割と浅いが、もう半分はとても深かった。私はもちろん、どんなに背の高いカナダ人でも決して足の付かない深さだ。だから途中で休むことができない。休んでいる最中もプールのヘリを掴んでいなければならないのだ。それに耐えられずヘリに座って休憩しているとのんびり泳いでいたおじちゃんたちに「おやおや、もう疲れたのかい?」と声を掛けられる。雰囲気的に、みんな常連で見知りのようだった。そんなおじゃんたちは新入りの私に質問を投げかけてきた。

泳ぎ終わるとシャワーを浴びて着替えるのだが、なんとロッカーが男女共用だ。このスポーツ施設には男女別の更衣室とプールに隣接するプール専用更衣室(男女共用)がある。女性用更衣室を使用しても良いらしいが、水着で濡れたまま廊下を歩くのも変なのでプール専用を使う。日本人の私にはもう違和感しかない。もちろん着替えは個室で。でも個室の数は限られているので混んでいる時間は着替えるだけで大変だろうと思う(個室は家族用に作られているものもあり、5人くらい入れるものもある)。

問題はヘアドライアーだ。備え付けのものもあったが、そよ風のような優しい優しい風しか出ていなかった。こんな事態を想定して家からドライアーを持ってきた自分を褒めてあげたい。持ってきていなかったら、濡れた髪でマイナスの気温の中バスで帰宅しなければならなかったかと思うとぞっとする。

日本とはずいぶん違う公共プールだが、意外にも十分清潔のように見受けられたので、これからも身体のメンテナンスのために絶対通うと思う。

この施設にはプールの他に、バスケットコートやランニングスペース、筋トレのマシーンなどもあるので、プールに飽きてもいろいろと楽しめそうである。

筋トレマシーンたち

一階部分がバスケットコート、二階部分の廊下が走る用のトラックになっている

驚くべきことに、この施設はトロント在住者なら無料で利用できる(私は免許証を提示した)。やることといえば初回に簡単な登録をするだけだ。日本の公共プールは無料ではなかったはずなので驚いた。なんて市民に優しいのだろう。私もこれからその優しさを存分に享受させていただこうと思う。

ちなみにプールは外から丸見え(手前がプール)

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