ロンドンに寄り道

ロンドンは私が初めて行った海外だ。大学3年の夏休み、すべてが新しくて、なんだかすごく怖かったけれどとても楽しかったのを覚えている。そしてこれを境に私の趣味は旅になった。

南アフリカ ケープタウン行きのチケットを探していた時に、ロンドンで少し長めのトランジットがある航空券を見つけたので迷うことなくそれを購入した。

ロンドン、ヒースロー空港でのトランジットは約7時間。入国・出国検査の時間、街中まで行くのに片道1時間、ということを考えるとロンドンの街を楽しむ時間は限られていたけれど、せっかくなので街中までふらっと行くことにした。

一日パス。切符を買っていたらいつものように中国人観光客から中国語で話しかけられる。

チューブ(地下鉄)は記憶よりもずっと狭かった。152センチの私には圧迫感を感じる以外に特に問題はなかったけれど、乗客の多くの人は困っていたように見えた。だってまっすぐに立てない人がいるからだ。

丸いのでドア付近ではますます立っていられないだろう。

まず向かったのは日系のビューティーサロンHANA。7年前くらいに表参道で毎月お世話になっていた大好きなネイリストさんが、今はロンドンのお店で働いているので、勤務中の彼女を突撃したのだった。そこはネイルだけではくヘアーやマッサージなどトータルケアができるお店だという。働いている人の中には1人韓国の出身の方がいるらしいが、その方以外は全員日本人らしい。様ざまな国のお客さんがいるというが、中国富裕層の勢いがすごいと言っていた。カナダもイギリスも中国富裕層がすごいということは変わらないらしい。

数年前まで表参道のサロンでお世話になっていたのに、今はお互いに日本を出て働いているというのはなんだか不思議な感じがする。でもお互いに海外に出たい、という話をしていた私たちはその目標を達成したわけで、そんな彼女の存在を私は嬉しく、そして有り難く思っている。

アクセス抜群。オックスフォードサーカスから徒歩4分。ピカデリーサーカスからも徒歩圏内。指名はもちろんユウさんで。

その後はビックベンへ。途中で立ち寄ったトラファルガー広場の前にあるカナダハウス(カナダ高等弁務官事務所)を見つけてなんだか嬉しくなったり、イギリスっぽいものに遭遇して写真を撮ったり。

カナダハウス。カナダはイギリス連邦加盟国なのだと思い出した。

装備がなんだか動きにくそうである。

ビックベンに到着したと思ったらなんと工事中だった。私は以前一度見ているから良いが、周りにいた各国の観光客はなんだか残念そうに写真を撮っていた。

せっかくのビックベンが…残念過ぎる

そして空港へ。なんと街中のいくつかの地下鉄の駅が閉まっており、とても遠回りしなければならなかった。しかもとても混雑していて、日本の通勤ラッシュを思い出した。トロントでも週末は工事のためにしょっちゅう地下鉄が動かなくなるけれど、ロンドンでもまた週末の地下鉄問題を味わうなんて。どこの都市でも公共交通機関はこんなものなのかしらと、日本の地下鉄を少し懐かしく思い出した。

通路もチューブ型である。

無事にヒースロー空港に着いた後は長く長い通路を歩いて、次の乗り継ぎ地である南アフリカのヨハネスブルグに向かうのだった。

ヒースロー空港にて。ゲートまで徒歩15分との表示。大きな空港は移動が大変だ。

2008年に来た時にもの凄く感動した街並みはそのままだったように見えたが、2回目ということと、それ以来いろいろなところを旅したこともあってか今回は感動することはなかった。旅が好きで旅を続けてきたけれど、回数を重ねるごとに感動することが難しくなってきていることを実感する。もうどこに行ったか、ではなく誰と会ったかとか、どんな出会いがあったかとか、誰と行くのか、がこれから大切になってきているような気がしている。

私にとってロンドンは全く新鮮味はないけれど、今度はネイルの予約を入れてゆっくり再訪したいと思っている。トロントでネイルをしてみて改めて思ったけれど、ロンドンの彼女以上のネイリストさんを探すのは、世界中をもってしてみてもなかなか難しいということに気が付いたからだ。

懐かしのピカデリーサーカス

昔これと同じアングルで写真を撮った気がする。

さすが世界のジブリはロンドンにも。

ばいばいロンドン、また来るその日まで。

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