カナダのピザ 日本のピザ イランのピザ

カナダのピザは美味しくない。少し失礼かもしれないけれど、安くお腹を満たすには最適だけど、それ以外に食べる意味を見いだせない食べ物だと思う。

カナダ生まれのカナダ人はPizzaPizzaに代表されるカナダのピザ(生地が分厚くトッピング少なめ)を良く食べているけれど、他の国出身の人はあまり食べていない気がする。学校で急いでランチを取りたい時にPizzaPizzaのピザを食べていた私に、Mikiはなぜそんなに美味しくもないピザを食べているのか、と何人もの留学生の友人に言われた記憶がある。そんな評価を受けているのがカナダのピザである。

一方、私が日本に住んでいた時には、ヨーロッパ出身の友人に、なぜ日本のピザはこんなに美味しくないのか、と言われたことがあった。その友人は基本的に料理をしない生活を送っているにも関わらず、ピザが食べたい時には自分でピザの生地から手作りしていた。そこまでしてまで日本のピザを避けていた。

カナダにはカナダのピザがあり、日本には日本のピザがあり、お隣のアメリカのシカゴには有名なシカゴピザがあり、イタリアには本場のピザがある。ピザは色いろな国でアレンジされている、汎用性の高い料理らしい。

先日、イラン出身の友人とピザの話をしていた時、やはりカナダのピザは美味しくないよね、という話で意見が一致した。そして、イランのピザがいかに美味しいかを説明してくれた。イランにはイランのピザがあるらしかった。話を聞いていてもイマイチわからないので、イランピザ屋さんへ食べに行くことにした。

これがイランピザ。ピザというよりはパンのような感じだ。ピザトーストっぽいとも言える。見た目はシカゴピザのように厚みがあるが、厚み部分にはぎっしりと具が入っている。具だくさんでチーズもたくさんのっていて美味しい。生地の部分は結構ふわふわなので、軽く食べられる。お好みでケチャップ、マヨネーズソース、チリソースをつけて食べる。

ピザ屋さんのメニューはこんな感じ。

面白いのは、基本は英語のメニューなのにところどころペルシャ語が混じっているところだ。ペルシャ語で書かれていないのは、イランではないピザのトッピングらしく、英語のメニューをペルシャ語で訳せないので書かれていないらしい。ということを考えると、多くのピザはカナダで生まれたイランピザであることがわかる。

レジ横にはビールらしき飲み物が。でもこれは全部ノンアルコール。イランでは公にはアルコールは買えないし飲めない。(闇市?で隠れて買って飲んでいる人はいるらしい)これは全部で6種類。ピーチ、レモン、アップル、ザクロ、トロピカルフルーツ(フルーツミックス)、モルト。

ピーチを飲んでみたけれど、少しモルトの苦みがあるサイダー、といった味だった。友人は、カナダに来るまでちゃんとしたビールを飲んだことがなかったから、これをノンアルコールのビールだと思って飲んでいたけど、カナダで本物のビールを飲んだら全然違うし本物のビールの方が全然美味しいということがわかったと言って笑っていた。

このピザ屋さん、ダウンタウンのちょっと小さな通りにあるのだけど、来るお客来るお客全員がイラン人だった。日本人の私がお店にいることに違和感を覚えるくらいに、みんなペルシャ語で会話していた。

でも美味しくいただけるピザなので、日本人にもおすすめできる。

東京でも食べられるのか調べてみたけれど、

「イラン ピザ」と検索しても「イラン ビザ」に勝手に変換されてしまい検索できなかった。日本ではあんまり知られていないのかもしれない。

今回私が行ったのは、PIZZA SHABというお店。トロントでは3店舗展開中。

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