人生はいくつになっても楽しめる ―教会コンサート

今夜、教会でピアノコンサートがあるけれど未希さんも一緒にいかが?

と最近知り合いになった世界を股にかける国際派日本人おばあちゃんから連絡をいただいた。その夜は特に予定もなかったので断る理由もない。お誘いを受けることにした。

場所はTimothy Eaton Memorial Church。立派な大きな教会だった。

近くからでは写真に収まりきらない大きさ

教会のミニコンサートを想像していた私は、受付の「大人45ドル」の表示に不安を覚えつつ、招待してくれたおばあちゃんとそのお友達の到着を待つ。結局、紹介チケットがあったらしく無事に教会内に入ることができた。

演奏は素晴らしかった。アマチュアなので、たまにあれっ?と思うことはあるものの、綺麗な音色を奏でていた。カナダは基本的に残業がないので、会社終わりに趣味を楽しむ人も多い。今回のオーケストラや歌を歌う人も会社終わりに練習しているのだと思う。

最初はオーケストラとお歌

広い教会に美しい歌声が響き渡ります

私も久しぶりにピアノを弾きたくなる

私がご一緒したお二人もすでにリタイヤしていたけれど、観客のほとんどが彼女たちと同じような年齢だった。

みごとな白髪率

今までトロントで生活してきて、こんなにお年を召した方が集まる場所には行ったことがなかったし、カナダに何十年と住んでいる日本人にお会いすることもなかった。今回カナダ歴が私の年齢よりも長いお二人とお話をして、日本人がカナダで生きていくということ、人生を楽しむことはどういうことなのか、について学んだ気がする。

日本だと○○歳だから…などとできない理由を年齢のせいにする人もいるけれど、彼女たちはリタイヤしてもなお、恋愛に、趣味に、ボランティアに、新しい知識の習得に、日々の生活に…毎日を全力で楽しんでいることが感じられて、人生はいくつになっても全力で楽しめるし、何かを始めるのに遅いということはないのだということを改めて感じさせられた。

ご一緒したお二人のように、カナダですばらしいキャリアを積んだ後にリタイヤし、リタイヤ後も全力で人生を楽しみ続けることは、私の理想の人生そのものである。お二人の笑顔の裏には間違いなく大変なことも多かったのだと思うが、そう感じさせない笑顔のお二人は素敵だし、私もカナダでがんばっていきたいと思うのだった。

心が満たされた平日の夜。

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