コロナ禍での海外就職への備え方

海外の仕事を探すにはどうしたらいいの?とたまに聞かれる。数日前にも聞かれて答えたばかりだ。その時は、LinkedIn(キャリア用のSNS)に登録することと、具体的に働きたい国が決まっている場合は現地のエージェントに相談するのが良いのでは、という話をした。

ただ、現実には新型コロナがあるので現在日本に住んでいるとなるとなかなか海外で就職先を探して、ビザサポートをしてもらって、国を跨いで引っ越しして、働き始める、というのは、不可能ではないものの、通常に比べてハードルが高いような気がする。

では、新型コロナで移動が制限されている今、日本でどのような準備ができるのか、というと、海外の企業と契約して日本からリモートワークするのが良いのでは、と思う。

このように考えたのは、一昨日、私のLinkedInアカウントに一通のDMが届いたからである。イギリスの人材紹介会社に勤務しているイギリス在住のイギリス人と思われる女性から、グローバル企業が日本語を母語とする日本人向けの求人を出しているが興味はないか、と連絡があったのだ。

採用されれば、パートタイムではあるが、日本に住んでいながら海外の会社と契約を結び働くことができる。今、詳細を問い合わせているところなので、採用されるかわからないし、そもそも条件が悪くて私からお断りすることもあり得るが、今のところ悪い話には見えない。

 

私がカナダで就職した時に、業界未経験なのになぜ採用してくれたのか、とマネージャーに聞いたら、「マレーシアでの就業経験があった」ことがポイントの一つだったと言われたことがある。採用してくれた会社はマレーシアや東南アジアにもクライアントをたくさん持っており、マレーシアをはじめアジア独特の文化を理解している人の方が、北米だけで働いたことがある人より良いと判断してくれたようだった。

 

「海外で働きたい」と一言で言っても、世界は広いので色いろな国があり文化があり働き方がある。だから他国での就業経験が必ずしも評価されるとは限らないが、自国以外で働いたことがあるという経験がマイナスになるということはない気がするし、なにより自分の知見が広がるのでおすすめしたい。

ちなみに、LinkedInは日本ではあまり使っている人が多くない印象だが、アカウントを作成しておけば自動的に仕事のオファーがくるので損はないと思う。カナダの学校でキャリアについての講座に出ると必ず、今すぐにLinkedInにアカウントを作成しましょうと言われる、それほど一般的なものだ。

私がカナダに住んでいた時には、カナダの会社からの仕事のオファーや、東京にオフィスのある外資系企業からのオファーなどがあった。(興味がなかったのでスルーしたが)。

東京で知り合ったヨーロッパ出身の友人はLinkedIn経由で仕事を紹介され、ヨーロッパから東京に引っ越してきて外資系企業の東京オフィスで働いている、なんて人もいた。

仕事探しもどんどん国境がなくなってきており、それが今後ますます加速していくのではないかと思う。でもそれは世界中の人とポジション争いをしなくてはいけない、ことでもある。社会から必要とされる人材であり続けるというのはなかなか難しいが、その気持ちを忘れてはいけない気がした。

空から見る富士山。リモートワークは可能性を拡げたが、やはり移動もしたいと思う今日このごろ。

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