コロナ禍での日本への帰国と隔離生活

日本国籍を持っているので、帰国の際にはアメリカに入国する時のような緊張感はなかったが、無事に飛行機に乗るまでは緊張していた。

…はずだったのだが、まさかの寝坊をしてしまいタクシーでJFK空港へ。普段は電車移動なので、タクシーから見る朝日にてらされたマンハッタンのビル群の美しさが新鮮だった。タクシー代は余分にかかったが、なんだか嬉しい時間だった。

JFK空港もやはりがらがらでほとんど人はいなかった。

ANAのグランドスタッフはトレーニング中のバッチを付けていて、初々しく先輩に教わりながら対応してくれた。こんなコロナの中で、いきなりイレギュラーな対応をしなくてはいけないのは大変だろうと思う。心の中で応援する。

アメリカは出国審査がないので、手荷物チェックを受けて、すぐに搭乗口まで行くことができた。

本当に全然人がいない

お店はダンキンドーナツとちょっとした土産屋しか開いておらず、閑散としていた。

機内には20名の乗客しかいなかったようで、往路と同様に手厚いサービスを受けることができた。CAさんの一人と話していたら、今年の4月入社で、国際線の搭乗は2回目(NRT→JFKが初めての搭乗で今回はその帰り)という方だった。国際線は便数が減っているので、本来搭乗する予定だった便には全然乗れておらず残念だと話していた。まだかわいらしい学生さんという感じの方だったが、これからプロのCAさんに育っていくのだろう。

快適に機内で過ごし、成田空港へ到着。

10分ほど機内で待機してから記入をした2種類の書類を手に検査へ。

『質問票』という提出用の書類

自分用の書類『健康カード』

『健康カード』の裏は英語Ver

検査場までの道すがら、他の書類を持っている人がいるということを知る。

仕事での入国だと追加書類がある場合もあるらしい

間隔の開いた椅子で少し待機しつつ、検査に向かう。

いつもささっと歩いているところが待機場所になっていた

これ以降は写真撮影禁止のサインがあったので写真はないが、唾液を小さな試験管のようなプラスチック容器に入れ提出した。

特徴的だったのは唾液を出すエリアだ。ここは個室のブースのようになっていて(家族用の広いブースもある)、壁にはレモンと梅干の写真が貼ってある。酸っぱいものをイメージして唾液を出しましょう、という注意書きも様ざまな言語で書かれている。

酸っぱいものを連想するように促すのは理解できるが、なぜ梅干なのだろう。梅干を知っている人でなければ、梅干が酸っぱいとわからないのではないか。国際線の乗客用なのになんだか少し残念に思えた。

その後、検査結果が出るまでに14日間の隔離生活中の連絡手段の確認をされる。LINEが好ましい、とのことなのでLINEでの連絡を承諾。

まず同意書にサインを

LINEがない人は電話がかかってくるらしい

ソーシャルディスタンスが保たれた椅子で検査結果を待つこと40分、私の番号が呼ばれた。検査の結果が陰性であると告げられ、証明書をもらう。

無事、検査結果は陰性

陰性証明書

そして入国。自宅まで公共交通機関を利用できないので、友人に車で迎えにきてもらい自宅へ…。

その後は自宅に引きこもり、毎日LINEのアンケートに返信の日々。

陰性が証明されて入国しているのに、二週間の自己隔離が必要なのかどうかは私にはイマイチわからないし腑に落ちないが、無事に二週間を終えて自由の身となった。とはいえ、その間に東京では感染者が急増中。陰性の私が、誰が感染しているかわからない人が多い東京の街中に出るのも抵抗があるが、せっかく自由になったので外出したい気もする。悩ましいところだ。

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