自然との共存―映画Honeylandを観て

最近偶然にも蜂についての話を聞く機会が複数回あったので、これまた偶然上映中だったHoneylandという蜂のドキュメンタリー映画を観に行ってきた。これは今年のサンダンス映画祭のドキュメンタリー部門でグランプリを取った映画らしい。

場所はずっと気になっていたYoung & Bathurst にあるHot Docs Theater。一つのスクリーンしかなく、大規模映画館とは違う少し変わった映画を上映している映画館だ。全席自由席。座席は1階と2階に分かれている。1階席からだとスクリーンを見上げる感じになってしまいそうだったので、今回は2階席から観ることにした。外観に反して内装はそれなりに新しく綺麗で気持ちのよいものだったけれど、音響は座席位置によって感じ方は違いそうだが、映画を100%楽しむには至らない感じだった。

Bathurst駅から徒歩すぐ

予告の時に2階席の真ん中くらいから撮影。

肝心の映画は…鑑賞した後に気持ちが落ち込んだ。ネタばれしない程度に言うと、マケドニアで伝統的な方法で自分たちの生活に必要なだけ蜂蜜を収集して生計を立てていた養蜂家の近所に、大家族が引っ越してきて大規模で無謀な養蜂を始めてしまう。最終的に蜂がすべて死んでしまったりいなくなったりしてしまい、伝統的な方法で蜂蜜を収集していた養蜂家が途方にくれてしまう、という話だ。

大家族が短期的なお金欲しさに持続性を考えずに蜂蜜を収穫して売ってしまうところは、養蜂に限らず現代でも似たようなことがありそうだし、蜂の減少問題は実際に世界で起こっていて問題になっていることだ。現代の問題が映画の中に濃縮されていたように思う。

映画を観終わった後にもう少し蜂について調べてみると、複数の巣箱が近くにあると花の蜜の取り合いになってしまい、蜂蜜の収穫量に影響を与えるらしいし、最近ではハチミツができるのを助けるミツバチが大量にいなくなってしまう蜂群崩壊症候群(CCD)が発生しているらしい。これは原因の特定ができていないらしいが、農薬や感染症などが考えられるという。調べれば調べるほどネガティブなニュースが検索できてしまい悲しい気持ちになる。

また、これは私も知った時に衝撃を受けたことだが、蜂蜜として売られているものの一部は、花の蜜をミツバチが収穫したものではなく、砂糖水などをミツバチに与えてそれをミツバチ内で分解して蜂蜜として発売されることもあるのだという。

以前友人は、本物の蜂蜜は全然味が異なり感動するレベルだったと興奮しながら話してくれたが、私が今まで食べてきた蜂蜜は値段から考えてみても、本物の蜂蜜の可能性は極めて低いなと思わざる負えなかった。

この映画Honeylandは2019年公開のものなので、日本で上映されるにしても少し時間がかかりそうだけれど、観ることをお勧めしたい映画である。ぜひ。

参考:

消えたミツバチの謎と予防の原則(酪農学園大学)

偽物蜂蜜(浦添養蜂園)

蜂蜜を取る(浦添養蜂園)

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