英語での履歴書(レジュメと言う)の書き方について度々質問される。確かにレジュメは日本の履歴書とは全く書き方が異なるし、初めて書く時にはかなり戸惑うと思う。私もマレーシアで就職した時に自分で書いたレジュメを今見ると、そのひどさに驚く。
この私のブログはカナダでの就労の記事にアクセスが集まるし、カナダでの就職に関して興味関心がある人が読んでくれているようなので、私が周りから聞いたレジュメの書き方についてシェアしようと思う。でも私の書き方が完璧というわけではないので参考程度に考えてもらえると嬉しい。
私のレジュメはこんな構成だった。2ページに収めるのが良いと聞いたが書きたいことが多すぎて収まらなかったので、行間や余白の部分を狭めたりして2ページに収めた。
すべての項目に共通して言えるのは、箇条書きで簡潔に書くこと。
主語は入れずに動詞から書き始める(主語は「I」以外に考えられないからである)。ほぼ同じ意味を表す動詞でもより意味が強いもの、ビジネスの場で使われる少し難しめな単語を選ぶこと。形容詞や副詞を効果的に使って自信があることを強調すること。日本人は控えめなので最初は自信満々な自己主張をするのは違和感があると思うけれど、そこは気にしない。とにかくとことん強気で書くことだ。自信のない人は誰も採用したいと思ってもらえない。
ネットにはレジュメを書く時に役立つ動詞一覧表がある。それなどを参考にすると良いと思う。
185 Powerful Action Verbs That Will Make Your Resume Awesome
①連絡先
これがないと始まらないのでちゃんと書く。そして連絡が来たら即返事をすること。でも会社からすぐ返事が来ることを期待してはいけない。返事は何週間も経ってから、時には来ないなんてこともある。
電話番号
メールアドレス
の順番で書く。
②能力まとめ
これはこの下に続く学歴や職歴を見なくてもどんなことができる人なのか、会社に貢献できる人物であることをアピールする部分。
…ということで、ここは基本的に求人に書いてある「応募者に求めること」を上手く言い変えて書くのがコツ。今までの経歴と今回応募する職種にあまり共通点がない場合でも、無理やりにでも共通点を見出してあたかも会社に貢献できるスキルがあるかのように自信満々に書く。
③学歴
最近の学歴から書く。私の場合はカナダでの学歴が一番新しいのでそれを最初に書いた。学校名も大切だが、何を学んだのかの方が大切なので、
コースの名前―学位のレベル 在籍期間
学校名, 学校の所在地
の順番で書く。私は「コースの名前―学位のレベル」は一番重要なので太文字で強調した。私の場合はカナダでの学歴があり職歴がなかったので職歴の前に書いたが、職歴がある場合は学歴の前に職歴を書く方が良いらしい。
④職歴
最新の職歴から書く。ここにはすべての職歴を書く必要はなく、応募する会社に直接関係しない職歴は書かなくても良い(書いても良い)。カナダでは無職の期間があっても誰も気にしない。学生時代にしていたバイトも書くことができるし、フルタイムかパートタイムか、正社員か契約社員か、で書く書かないを判断しなくて良い。(何をしてきてどんな成果を上げてきたのかが重要なので、そこをアピールする。)
タイトル 在職期間
会社名, 会社の所在地
実績(箇条書き、3つか4つが好ましい。5つは少し多すぎる、らしい)
⑤ボランティア経験
最新のボランティア経験から書く。
書き方は職歴と同じ。スペースがあれば実績を書くが、スペースがなければ省略も可。(私はスペースがなかったので省略)
⑥表彰された経験
何かで表彰されたことがあればそれを書く。よくあるのは大学で優秀学生として表彰された時。カナダでは学校をただ卒業するのではなく成績が良いとHonorsという優秀な学生しかもらえない称号(?)をもらうことができる。だから真剣に就職を考えている学生はこれをもらおうと必死に勉強する人もいる。
レジュメの書き方はこんな感じだろうか。この他にカバーレターというレジュメと一緒に提出するものもあるが、会社によって真剣に読んでいるところと読んでいないところに分かれると聞く。なんにしても提出するものなので、気を抜かないで書くことが大切だ。
あとは最後に信頼できる人にレビューしてもらうことも忘れずに。たまにネイティブの友達に確認してもらった、という話も聞くけれど、その友達がどんな職業に就いているのかはかなり重要だと思う。いくらネイティブでももしフリーターであればフルタイムの会社員のポジションを狙うレジュメのレビューはできないと思う。とにかく同じ経験をして成功している人に聞くべきである。
日本人はアピール下手でレジュメ提出の段階から損をしているような気がするので、少しでも参考にしてもらえたら嬉しい。