タウンシップツアー 人々の生活(3/5)

タウンシップツアー 憧れるのは白人(2/5) 続き

テイクアウトのお店があった。売っているものはみんな揚げ物。ガイドいわく、脂っこくてとても身体に悪いから絶対に食べない方がいい、らしい。ランガには健康に問題を抱えている人が多いが、教育がしっかりされていないので、この揚げ物が身体に悪いことを多くの人が認識していないのだ、と悲しそうに教えてくれた。カウンターには鉄の網が張り巡らされていて、治安の悪さを物語っている。

結構しっかりした外観である

金網がじゃまでよく見えない

そしてついにコンテナハウスの地域へ。外観はそんなに悪くない。コンテナを切り取って窓もある。コンテナの並びも計算されていないとも言えない感じだ。

コンテナハウスエリアである

意外と片付いていてすっきり

でも中を見てぎょっとした。1つのコンテナを半分の大きさにして、そこに一家族が住んでいた。それは驚くほど狭かった。

この部屋に一家族。

電気は違法に引っ張ってきており、たこ足配線に次ぐたこ足配線。すぐにでもショートして火事になりそうである。何人家族なのかは枕の数か歯ブラシの数を見ればわかる、ということでこの家は3人家族のようだ。部屋にはベッドと戸棚と冷蔵庫と小さなコンロスペース。

屋外からのたこ足配線

がらがらで少し汚れている

電気は一応点くらしい

同じコンテナの隣の家にはこれまた違法に電波を受信しているテレビ。

懐かしのブラウン管テレビ

でもこの家にはキッチン(コンロ)がないので、料理をする時には隣の家でするし、キッチンのある家はテレビのあるこの家でテレビを見させてもらう。すべてひと家族で所有するにはお金も場所も足りないので、何でもシェアしているらしかった。それにしてもコンテナハウスは至る所に修繕の跡が見られ、いかに過酷な環境なのかを想像することができた。

奥さんはホテルのベッドメイキングの仕事をしているらしい。納得。このスペースに5人家族が住む。

コンテナハウスの他には木や金属板で作られた家もある。これはコンテナハウスより広いが今にも崩れそう。基本的に隙間風が吹き放題なので、夏や冬は過酷な環境になるだろう。

愛きょうのある明るいおばちゃん

近くには廃材置き場のようなものがあり、何か家の補修をしたい時にはその山から材料を調達するのだという。

廃材置き場というかなんというか

室内キッチンのない家には青空キッチンがある。私が訪問した時には話しながら食器を洗っている人たちがいた。

屋外作業は開放的で少し楽しそう

そんな家の近くにやたらとお酒の空瓶が置いてあるのだが、なんとこれは仕事もせずに朝から飲んでいる男たちの空き瓶なのだとガイドが教えてくれた。

ビールの空き瓶。飲み過ぎでは?

なんでもケープタウンの街中で買うビールの2倍の瓶の大きさで、値段は街中で買うのと同じなのだという。つまり街中で買うものの半額だ。何でそんなことが可能なのか、と聞くと、たくさん飲むからこのエリアでは2倍大きな瓶で売っているし、たくさん売れるから値段が安いのだ、と言った。それが市場の原理ってものじゃないの?とさも当然のように言われてしまった。確かに市場の原理はそうかもしれないが、なんだかもやもやしてしまう私は日本人なのだろう、と思う。

実際に750mlのウォッカ(43%alc)を手にしながらのっしのっしと歩いているおじさんが何人もいた。

ウォッカをラッパ飲みなんてワイルドすぎる

そしてお酒にはギャンブル、ということで賭け事中の男たち。この日は振替休日であって平日ではなかったので普段よりリラックスしていたはずだが、それでも普段と大して変わらないと言う。

賭事にはトランプを使っていた

タウンシップツアー 地域内格差(4/5)に続く

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