火事だ

先日出社中に、バスがいつもと違う場所で右折した。その周辺では工事によるルート変更が頻繁に行われているので工事かなと思ったが、この日は違った。火災が起きていたのだった。もくもくと立ち込める煙。煙に包まれながらたくさんの消防自動車が消火活動をしていた。カナダでこんなにも本格的な火災現場を見るのは初めてだった。トロントでは火災報知器の誤作動でしょっちゅう消防自動車が出動しているので消防自動車は見慣れているが、実際に燃えているところを見るのは初めてだった。

周辺は通行止めに

やはり結構燃えたらしく、ネットニュースはもちろん次の日の新聞の一面にも大きく載っていた。100人以上の消防官が消火活動に関わったらしい。火災が起きたのは200年前に建てられたもので、現在は高校の校舎だという。トロントにはほとんど地震がないので古い建物を見つけることができるが、この建物もそんなの中の一つだったらしかった。趣のあった古い建物がなくなってしまうのは少し寂しい。

消火後の建物。天井が抜けて空が見える。

最近知ったのだが、日本とトロントの消防署の仕組みは少し違うらしい。日本では消防署に消防車と救急車がセットになってスタンバイしているが、トロントでは別組織。消防署には消防車しかない。

かわいい消防署も多い。

消防車の出動は無料らしいが、救急車を呼ぶとお金がかかる。私は公的医療保険のOHIPに加入しているので、呼ぶことの正当性が認められれば無料、もしくは45CADの支払い、認められないと240CADの支払い義務がある。ビジターや他の州から来た人はなんと実費の支払いが課されるという。支払いに関しては、使用した数日後に請求書が郵送されてくるとのこと。うっかり気軽に救急車を呼んでしまうと大変なことになる。

日本でも救急車を必要以上に呼ぶ人がいるために本当に必要な時に出動できないという問題があると聞いたことがあるけれど、それは無料であるからこそ。無料で救急車を呼べる日本はみんなに優しいシステムなのだと感じる。

公的サービスの提供にはお金がかかる。そのお金をどこまで政府が負担するのか、それは国や地域によって違う。そこには文化的背景や政治的判断があり、それらを知る時に面白さを感じる。日本の当たり前の公共サービスは海外では当たり前ではない場合があるのだ。

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