カナダより多い日本の祝日

GWに日本支社の関係者がフルで休むことを知って、北米支社内は少しざわついた。何かあれば個人携帯にかけて良いと言われているのできっと大丈夫だろうが、このとんでもなく忙しいピーク時に休むのか、と少し驚いた。でも日本もちゃんと祝日にしっかり休むことができる文化になってきたのであればそれはそれで嬉しいことだな、とも思う。

カナダで働き始めてから驚いたことがある。祝日が少ないのだ。カナダでは国の祝日と州の祝日があるので、州によって祝日の日も日数も違うが、私の住むオンタリオ州では年間10日しか祝日がない。一方で日本は2019年には22日も祝日があるらしい。

でもカナダでは有給休暇が多いんでしょ、と思われそうだが私の会社で言えば、入社1年目の有給休暇は年間17日だ。カナダ歴が長い友人から聞いた話によると1年目から17日もらえれば良い方で、会社によっては7日なんてこともあるらしい。(有給休暇の日数は法律でも決まっているけれど、いろいろ計算が必要なのでここでは触れないでおく)

一方で、日本の労働基準法によれば日本では入社半年から10日の有給休暇が与えられ、勤務年数が増えるほど有給休暇も増えるよう定められている。ということは、年間で会社を休むことができる日数は日本の方が多いのである。まとめるとこのようになる。

日本:祝日22日(2019年)+有給10日(入社半年の場合)=32日

オンタリオ州:祝日10日+有給17日(私の会社の場合)+緊急用休暇2日(私の会社の場合)=29日

カナダでは病気をした時などは、緊急用休暇を使う。だから病気になった時のために有給休暇を残しておく必要はない。でも逆に緊急用休暇は緊急なことが起きない限りは使わないので、私は昨年付与された1日を使うことなく終わってしまった(入社日の関係で昨年は1日の付与だった)。つまり実際に確実に休みが取れるのは27日ということになる。

というわけで、制度上は日本の方が働く日数は少ないのである。でもこれは有給休暇が取りにくいので、その分祝日を多くして休ませてあげている、とも考えられなくもない。また、祝日は点在しているので、まとまった休みは取れないし、皆一斉に休むのでどこかに出かけたとしても混雑していたり、サービスによっては値段が高くなったりする。そう考えると日本の制度も一概に良いとは言えない。でも確実なのは日本の休日はカナダより多いので、有給休暇100%取得になれば、もっと余暇を楽しむことができるということだ。

もっとまとまった休みを取得したい人はイタリアで働くのをおすすめしたい。なんでも祝日は12日、法律で定められた最低有給休暇は28日もあるらしい。イタリア支社の人は休暇を取りすぎだ、とトロントのマネージャーが呆れていた。

さて、カナダ住まいの私はGWも働きます。オンタリオ州ではただの平日ですから。

※追記:カナダでは公務員は2日祝日が多い(つまりトータルで12日)のだと公務員の友人に教えてもらいました。ちょっと不公平かも。

久しぶりにマレーシアにふらっと遊びに行きたい、と思うけれど、少しカナダからは遠いのが残念。

Pocket

カナダより多い日本の祝日” への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です