輸入品も日本品質

用事の帰り、友人と吉祥寺の街をふらふらしていたら素敵なペルシャ絨毯やさんを発見。迷わず入ってみることに。

トロントでイラン出身の友人がいるおかげで少し身近な存在のペルシャ文化。ペルシャ文化と言えばペルシャ絨毯である。以前、カーペットがほしいというイラン出身の友人に、ペルシャ絨毯を買わないの?と聞いたら、ペルシャ絨毯は高すぎるから、と苦笑いされた経験があった。

イランの地方出身の友人の実家にはペルシャ絨毯はあるものの、あまり高価なものではないらしい。高価なものは専用のクリーニングが必要なようだが、友人の実家では年に1回の大掃除の時に子供たちが庭で水洗いするのが習慣だったそう(友人曰く、子供が汚すから子供が洗う、らしい)。今では面倒なのでクリーニングに出す家も増えていると言っていたけれど、ペルシャ絨毯が日常にあるらしかった。

お店の中はペルシャ絨毯がところ狭しと並んでいる。お客が私たち2人しかいないこともあって、オーナーが色いろと解説してくれた。

美しいペルシャ絨毯の山

値段は品質によって異なるのだが、中には値段を聞いてびっくりするものも。ビンテージのこれは2千万円ですね、なんてさらりと言われて固まることも。

オーナーは日本語がとても上手。商売上手な感じがぷんぷんする。

面白かったのは、絵のようになっているものは額に入れて飾ることもあること(もはや絨毯ではない)、絨毯を作る人をアーティストと呼んでいたことである。ペルシャ絨毯は絨毯ではあるが、芸術品らしかった。

もちろん私と友人はそんな何千万円のペルシャ絨毯を買うことを期待されてはいなかったはずだが、色いろ親切に説明してくれ好感が持てた。

説明してもらって悪いけれど、私はトロントに住んでいるので今日ここでは買えないこと、トロントにもイラン人街があるからそこに行って買うかも、と言うと、トロントにあるものよりもここにある絨毯の方が品質が良いはずだと、と言う。ドバイやヨーロッパにもお店を持つその方が言うには、日本人は品質にこだわりがあるから、他の国よりも高品質のものを揃えるようにしている、そして日本では高品質のものが売れるのだ、と言う。

日本の商品が高品質なことはわかるが、それに伴って輸入品も高品質なものになっているなんて知らなかった。そんなことは想像したこともなかった。でもそれは納得する理由だった。

だから日本で売られているものは何でも高品質なのだと思うし、だから日本で買い物を始めると止まらなくなる。お金に余裕ができたら日本でペルシャ絨毯を購入するのも悪くないかも、と思いつつお店を後にした。

近々トロントのペルシャ絨毯やさんにも訪問して比較してみようと思う。

ギャッぺ。これは私でも手に入れることができるくらいのお値段。模様と色に様々な意味があるらしい。

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