大雑把なマネージャーからの学び

一年で一番の繁忙期も終盤に差し掛かっている。カナダでは3連休だったけれど、私は休日出勤。マネージャーが休日出勤の代休はMikiのいつでも好きな時に取っていいからね!と言ってくれたので、月末に5連休を頂戴して旅行に行く予定だ。3連休がなかったのは残念だったけれど、どこへ行っても混雑していただろうし、今は月末の5連休が楽しみで仕方がない。

そんな気前の良く、いつでも良いと言いきってしまうマネージャー(仕事を考えるといつでも良くないことは私でもわかる)は日本人の私には考えられないほどの大雑把で大胆な性格で、忙しくない時はかなり適当に仕事をしているように見えるが、この連休で彼女の実力を思い知った。彼女がマネージャーとして雇われている理由が分かった気がした。常にON全開な私はONとOFFの切り替え方法を彼女から学んでいこうと決めた。私は仕事において彼女のように大雑把にはなることはできないだろうが、それでも学べることがあるような気がする。彼女は私の仕事における価値観を変えた。

ポイントを押さえてやることさえやっていれば、業務時間の時間配分はある程度自分で決めても良いのかもしれない。

私がよく行くカフェでは、制服姿の消防隊員の姿を良く見かける。昨日もいた。彼らはカフェの前の道路に消防自動車を路上駐車してコーヒーを買って帰って行った。

少し前には、休日の朝で道路が空いていたせいもあってか、路上駐車された消防自動車を囲んで消防隊員たちが談笑していた。

去年、日本では愛知県の消防団員(消防署職員ではなく消防団員!)がうどん店に立ち寄ってクレームを受けたという報道を覚えていた私は、日本との違いに複雑な気分になった。ちなみに、カナダでは警察官も仕事中に制服姿でカフェでコーヒーを買っている姿を良く見る。聞いた話によると、警察官が立ち寄ることでそのカフェの安全性が高まるし、顔見知りになることで治安の維持に良い影響を及ぼすので、良いことだとされているらしい。だから仕事中に立ち寄ることが非難されることはないのだと言う。

先日は日本の熊本議会で、のど飴を舐めながら質問をした市議が処分を受けたという報道を見たけれど、質問が聞きにくいという理由で怒られたのではなく、飴をなめていたことで処分されて1日議会に出席させてもらえなかったと聞いて、本末転倒だと思い悲しくなった。仕事をしているならそれでいいのではないだろうか。のど飴舐めなきゃ話せないほど喉の調子が悪いのに質問した市議を褒めてあげるくらいの心の広さが熊本市議会には必要な気がする。

目的は何なのか、そこに焦点を当てるのが良いのだと思う。目的を達成するためにあまり重要でなかったり必要でない本質以外のことに気を遣いすぎたり、それが原因で処分されたり注意を受けるなんて、なんだか働きにくそうだなと感じてしまう。もっとみんなリラックスすれば良いのに、なんて本質以外のことも常に細かく処理しないと気が済まない日本人の私が何を言っているのだ、と思われるかもしれないけれど、でもきっとそういうことなのだと思う。

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