絶望から始まったカナダでの職探し

カナダで聞く就活の話はとにかくひどく、私を恐がらせた。求人に応募しても基本的には返事がこない(つまり書類選考で不採用)ので、100社200社ととにかく多くの会社に応募しなければいけないのだ、と知人から聞いた。しかもカナダの企業はカナダ国外での職務経験をカウントしないので、カナダで最初に仕事を得るのは困難中の困難だと。冷静に考えれば、すべての人は初めての就職を経験するわけなので、困難中の困難ということもないのだろうけど、打たれ弱い私はこの話を聞いた時に、私はもうカナダで就職できないのではないかと本気で思った。

そしてこの考えに拍車をかけるように、トロントにある日系転職エージェントで私の経歴を全否定された。「あなたの経歴では紹介できる仕事はありません」と迷惑そうな顔ではっきりと言われたのだった。そしてその後メールを送っても全く返事をくれなくなった。よっぽど私の経歴がまずかったらしい。これには応えたし途方にくれた。

そんな私だったけれどなんだかんだ就職できた。そこで私が経験したプロセスを紹介しておこうと思う。

①求人情報を探す:indeedと企業HPから探す(LinkedInでも探せるらしいが私は使わなかった)

②求人に応募:カバーレター(職務経歴の要約みたいなもの)とレジュメ(履歴書)をメールで送る

③企業から連絡がくる(通過した人だけ)

④非対面面接:電話だったりSkypeだったりする。ビザのステータスや業務要件など双方で同じ認識か確認するという意味合いが強いような気がする。

⑤対面面接:会社によって回数は異なる。私は1回の会社と2回の会社があった。

⑦レファレンスチェック:求人者が自分を推薦する人のリストを会社に提出。そのリストに書いてある人に企業が電話をして求人者の仕事ぶりや人となりを質問する

⑧内定

私は日本で転職活動をしたことがないので、正確な比較はできないけれど、電話面接やレファレンスチェックは日本にはないプロセスだと思う。

会社によって違うのだろうが、私の場合は内定後に雇用契約書が送られてきた。質問があれば質問するし、サインするならサインして送り返すのだが、私は色いろ質問があったし、納得のいく雇用契約を結びたかったので、質問事項を会社に送った。そうしたら質問事項が多すぎたのか、会社で説明を受けることになった。その場では口頭で質問事項に答えてもらい、出社してから正式な雇用契約書(私の質問事項の答えが載っている)にサインして雇用が成立した。

日本ではあまり雇用契約書について質問やリクエストをすることはないのかもしれないけれど、カナダでは珍しくないと聞く。雇用契約を結んでからこんなはずではなかったと思いたくなかったので、雇用契約書に関しての質問は慎重に臨んだ。

雇用契約書の中で、日本と違うと思ったのは、給料日が月に2日あること(二週間に一度給料の振込日がある。カナダではよくあることらしい。)と、3週間の有給の使い方だった。色いろと質問していたら、マネージャーが、毎年2週間日本に帰って、1週間ヨーロッパに旅行したりできるわよ~と言っていた。日本とのギャップを感じた瞬間だった。

日本では有給は病気になった時に使うもの、という印象だったが、カナダでは(マレーシアもそうだったのだが)、病気の時の休みは病欠用の枠があるので有給を残しておく必要はない。私の今の会社では年に2日、病欠用の有給で仕事を休める。

さて、こんな感じでカナダで雇用契約が成立し働き始めた。どうなることかと思っていた仕事探しも、結構どうにかなるものである。

会社の前から見える朝焼けが美しすぎる

 

Pocket

絶望から始まったカナダでの職探し” への3件のフィードバック

  1. みみみ のコメント:

    朝焼けの綺麗さ、ものすごくわかります!
    私もワーホリで平日オフィスワークをしていて、出社の時に空が朝焼けが綺麗だとついつい写真を撮ってしまいます。
    これからもっと日の出が遅くなるようですが、早起き頑張りましょう!

    • mikiando のコメント:

      トロントの空、良いですよね。朝焼けだけでなく、雲がもくもくと出ている昼間の空も、静かな夕焼けも好きです。
      早起きされているのですね。これから寒く暗い時期になりますが、乗り切りましょうね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です