案ずるより産むが易し―カナダ就職

案ずるより産むが易し、ということが幸運にもカナダで頻繁に発生している。あまり日本では感じてこなかった感覚だ。なんでそうなるのかと考えてみると、それは私がカナダでの物事を計る物差しを持っていないからだと思う。基準がわからなければその基準に自分を当てはめて考えることができない。だから何をするにも心配するし自信が持てなかったりする。

日本にいた時には入学することさえ無理なんじゃないかと思っていた学校も、無事に卒業して就労ビザを取得。カナダで働き始めた。就活はうじうじ悩んでいた時間より、就活を初めてから実際に内定が出るまでの方が断然短かく、こんなにすんなり決まるものなのか、と拍子抜け。いやいや、入社後に困難が待っているんじゃないかとまたびくびくしていたけれど、今のところ特に問題なく働けている。

想像できることは実現できる、みたいな言葉を聞いたことがあるけれど、本当にそうなのかもしれないと、不思議な気分でいる。想像し強く望むことで、思い描いた未来を実現できるのだとしたら、これからも想像し続けたいし、未来はどんどん楽しくなるな、とわくわくしている。

とはいえ、カナダでの就職はゴールではなく通過点でしかない。むしろ日本にいた時の会社員という身分をカナダで得たにすぎない。

カナダの企業は私が勤める企業も含めて基本的に残業がないので、勤務時間の前後に自分の次のステップに向けて時間を使うことができる。残業残業の日々だった日本での毎日とは違った時間配分ができるのをとてもありがたく感じているし、人間的な生活が保証されていると思う。

このブログも、カナダで働くということについても書いていけたら良いのかなと思っている。就活する時に一番困ったのは、日本人がカナダで就職したというケースをほとんど知らなかったことだった。就職に関する情報(噂)は口コミが主で、基本的に就活の苦労話しか耳にしなかったので、私の不安な気持ちを増大させた。私はカナダでの就活が簡単だと言うつもりはないけれど、適切なステップを踏めば、職種にもよるが不可能ではないと未来の就活生に言いたい。

とはいっても、カナダは日本に比べると簡単にクビにできるし、試用期間中は即日クビにできる。しっかり会社に貢献して存在をアピールしていかなければならない。でもそんな毎日もなんだかんだ楽しい。

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