両親とトロント観光

両親がトロントに来た。母はそれなりに海外旅行経験があるけれど、父はなんと新婚旅行(アメリカ)以来の海外。長い間仕事一筋だった父。最近は以前に比べて時間が取りやすくなったのでトロントに来てくれたのだった。とはいっても、両親ともに日本での仕事があるので、トロントでの観光は4日半ほどだけど。カナダの人たちは2~3週間の長期休暇を取る文化があるので、4日半と言ったら皆驚いていたけれど、期間は短いものの、その分濃いトロントツアーができたと思っている。

CNタワー・ハーバーフロント・カサロマ・トロント大学、市庁舎、州庁舎、イートンセンター、ケンジントンマーケット、セントローレンスマーケット、中華街、韓国街、日本通り…。

一通り有名どころを周る。私もトロントの観光地は2009年に行ったきりだったので、なかなか新鮮だった。

CN Towerからの眺め。夕焼けに照らされるビル群。

観光していて私が驚いたのは、レストランのサーバーのサービスが素晴らしい、ということだ。私が普段友人と行くレストランでも、両親を見て観光客と判断されたのか、素晴らしいサービスを受けた。今までトロントで色いろなレストランを利用してきたけれど、これほど素晴らしいサービスを受けたのは初めてだった。トロントのレストランは観光客に優しいらしい。普段はサービスレベルが低く、気持ちよくチップを払えないことも多いけれど、この日ばかりは、チップを弾んでしまった。

両親は色いろなことに驚いていたけれど、一番驚いていたのはTTCだった。TTCは簡単に言えば日本のJRだ。地下鉄、路面電車、バスを運行している。

まず、入場口でのチケットのチェックが甘い。移動が多かったので1日乗り放題券(紙でできている)を購入したので一回ずつ駅員さんに確認してもらう必要があったのだけど、駅員さんは基本的にチェックしない。つまり見せているそぶりを見せて、駅員さんの前を通り過ぎれば入場できる。私からしてみれば、TTCの駅員さんはそんなものだ、と思ったが、距離で電車賃が異なる入場する時も退場する時も切符を提示する必要のある日本から来た両親はかなり困惑していた。(TTCは距離に関係なく一律料金である。)

Queen’s Park駅

(※電車の駅には日本と同じようなゲートが、バスと路面電車はドライバーにパスを見せるか、その場で支払うか、トロント版のプレストカード(日本のスイカカードのようなもの)を機械にかざして乗る。)

ちなみに私は月間パスを毎月購入しているが、たまに月が変わったのを忘れて前月のものをそのまま提示してしまうことがある。そんな時もバスの運転手さんも気が付かないので何事もなく乗れる。もしバスの運転手さんが気が付いたとしても、これから今月分のパスを買うから、と言うと普通にバスに乗せてくれる。日本にはない緩さである。ちなみに駅のカウンターで買おうとしても月初には売り切れのことがあり、その場合はそのままゲートを通してくれる。

そして、TTCは電車・路面電車・バスがあるのだけど、すべてにおいてとても揺れる。揺れる乗り物に慣れない母は、路面電車でふらふらしていたため前に座っていた青年に席を譲ってもらっていたほどだ。

バスは、客が席に着く前に発車する。バスのドアが閉まってからの急発進を両親は恐がっていた。

トロントに住み始めて2年8ヶ月。慣れてきて新しい発見や驚くことが少なくなってきているけれど、両親と共にすることで、新鮮な気持ちでトロントを見ることができて、楽しかった。

今度はトロントだけでなくカナダの別の都市も案内できたらいいかなと思う。全然カナダ観光していない私は今から楽しみである。

地下鉄の車内。両親いわく、日本より、広い!とのこと。

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