トロント生活唯一の不満

トロント生活も2年半が過ぎ、最初の頃に比べるとかなり生活に慣れたと思う。祝日には多くのお店が閉まること、お酒の変える場所が限られていることなど不便さを挙げることはできるけれど、多くのことは事前に対処することで大体どうにかなるものだ。だから特に不満はない。郷に入れば郷に従えだし、日本が世界の中で特別便利なのでそれをトロントで求めることはしない。

でも未だに慣れない、対策も取りにくい問題がある。移動手段である。トロントには2本の電車と無数のバスが通っていて、それは日本のJRのようなTTC(Toronto Transit Commission)によって運営されている。

バス停に掲示されているTTCマップ

今まではTTCを極力利用しないで生活をしてきたが、最近そうも言っていられなくなり、毎日TTCにお世話になる生活を送っている。が、そうするとかなり不便な生活を強いられることになった。

まず、週末の工事。日本であれば工事や点検は夜間に行っているけれど、トロントでは週末の昼間に行われる。その場合、週末にはしょっちゅう電車が止まる。そしてこの週末も止まった。今回止まった場所はシャトルバスが出ているが、そうでない場合もある。シャトルバスが運行されたとしても乗り換えに時間がかかるし、シャトルバスがない場合は他の電車やバスを利用しなければいけないので、かなり余分に時間がかかる。ちなみに、今週はなんと朝10時からしか運行しない箇所もあり、なかなかこの付近に住んでいる人は大変だったのだろうと思う。

百歩譲って、週末の工事はまだ良い。事前に確認すれば早く家を出ることができるし対策が立てられるからである。一番困るのはバスや路面電車の遅れである。遅れと言っても常に時間通りに来ないので、あまり当初の運行時間を気にすることはないのだけど、こんなサインをスマホアプリで確認した時には絶望的な気分になる。とりあえず何かトラブルがあったのだということが分かる。

この時はバス停で25分待った

同時刻に3台もバスが着ても仕方がないと思うのは私だけではないはず。でも時間調整という概念は持ち合わせていないようだ。今は夏なのでまだ良いが、冬のマイナス10度以下の時に外でバスを40分も待たされた時には寒くて大変だった。

日本の交通事情が優れていることを知っているカナダ在住者は、国籍に関わらずTTCは日本の鉄道システムから学ぶべきだ、ということを皆揃って言う。

どうにかならないものか、TTC。私は快適な移動を早く実現してほしいと切に願っている。

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