日本ってすごく便利、みたいな話をよく聞くが、本当にそうだろうか？カナダから日本へ2週間一時帰国した短期滞在者の目線で、日本で不便に思ったことや困ったことについて考えてみたいと思う。

一番はなんといってもwi-fi。日本はカナダに比べて全然wi-fiスポットがない。たぶんカナダとの比較だけでなく世界の大都市と比較しても日本のwi-fiスポットの少なさは際立っていると思う。一番困るのは友人との待ち合わせ。日本人は待ち合わせに時間通りにくる、なんてもう過去の話。みんなプライベイトの約束には遅れてやってくる。メッセージの受信ができない中、時間通りに待ち合わせ場所に着いている私は不安になりながら待った。最近では地下鉄やJRでもwi-fi繋がるよ、と言う人もいるかもしれないが、登録しなければ接続できなかったりしてとても煩わしい。そして安定して繋がらない。

ではカナダではどうなっているかと言うと、多少不便ではあるもののwi-fiだけで全然生活できる。地下鉄で繋がるのはもちろん、チェーンのカフェ、小さな個人経営のカフェやショッピングモールでもwi-fiに繋がる。カフェにいたってはwi-fiが繋がらないところを探す方が難しいくらいだ。個人経営のカフェでは、お店によってパスワードがかかっている場合もあるが、パスワードがかかっていなければお店に入らずにwi-fi接続もできてしまう。あまり良くないが、緊急の場合はオーダーせずに店の外でwi-fiだけ使わせてもらうこともできる。

次に、カフェのコンセントの少なさである。電波のない生活は東京ではできないと早々に判断した私は、日本滞在3日目から父のポケットwi-fiを借りて使っていた。がしかし、すぐに充電が無くなる。カナダでしていたようにどこか適当なカフェで約束の合間に充電しようと思ったものの、全然カフェに使用可能なコンセントがない。やっと見つけたコンセントは使われないようにカバーがかかっている。私はかなり焦った。せっかくポケットwi-fiを手に入れたのにスマホが使えないなんて！カナダでコンセントを自由に使用できないカフェはいまだ見たことがない。一番コンセント数が多いのはスタバで、なんとほぼすべての席に1個以上のコンセントがある。席の確保＝コンセントの確保、なのである。

オンライン状態のスマホは一時滞在者にとって重要な生命線だ。スマホなしに複雑な東京の交通網を使いこなしたり、複雑な東京の道路を迷うことなく歩くことはほぼ不可能。オリンピックに向けて電車の案内を複数言語表記にしているが、それよりもスアホをオンラインにすることの方が先だと思う。スマホは万能なのだから。

電波の問題は利権が絡んでいるとも聞くけれど、世界の流れに逆らうことなくどんどん公共の場にwi-fiスポットが増え、お店でも自由にwi-fiが使えるようになれば良いと思う。次回の一時帰国までには改善されるだろうか。結構難しいかな…。

※metroというスーパーのwi-fi接続画面。小さな小さなイートインスペース（5席）はあるものの、スーパーにwi-fiは必要あるのだろうかといつも不思議に思っている。

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