オーガニック食品を選択するということ

少し前にamazonがWhole Foodsを買収した。Whole Foodsとはオーガニック食品を取り扱うアメリカのスーパーマーケットで、カナダにも進出している。Whole Foodsでよく買い物をする私にとって、この買収は気になる出来事だった。

言うまでもなくオーガニック食品はそうでないものに比べて高めの値段設定だ。でも日本のオーガニック食品に比べると安いし、もともとそんなに食べる量が多くない私にとっては気になるほどの値段ではない。

激安スーパーマーケットで買い物をすることもあるけれど、保存状態が悪いのか傷むのが早かったり、買ってきたものがすでに腐っていることもあったりするので、少し多くお金を出しても、美味しく新鮮ですべて食べることができるオーガニック食品を購入することは、総合的にプラスだと思っている。それに、せっかく良い食材を買ったのだから無駄にしてはいけないと料理するモチベーションも上がる。そんな心理的なプラスの面もある。

Whole Foodsが買収されてから値段が下がり始めた。アメリカの店舗ほどの値下げ率ではないけれど、確実にトロントの店舗でも値下げが行われている。これは消費者としてとても喜ばしいことである。私がよく買っているベビーリーフのパックは約30%も値下げされた。でも少し気になるのは、農家さんはこの値段で大丈夫なのだろうか、ということである。私がオーガニック食品を食べるということは2つ意味がある。一つは自分自身の健康のため、もう一つは地球にも人間にも優しい食品を作ってくれている農家さんを支援するためである。輸送の効率化などによって値下げが可能になったのであれば歓迎するが、もしamazonに安く買い叩かれているのであれば、私は値下げを喜ぶことはできない。

そのあたりの事情は知らないので、私は何とも言えないけれど、値段がどうであれ、私はまたWhole Foodsで買い物をするだろう。新鮮で美味しいものは私の健康を支えてくれるし、なにより私を幸せにするからだ。

※売り場ではamazonの影響でいかに値段が下がったのかがアピールされている。日本ではあまり見かけない光景にカナダらしさを感じる。

※チリ産のふじりんごは美味しいのだろうか?

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