カフェで迎える朝

トロントのカフェ、特にチェーン店のカフェは自由である。何時間滞在しても店員さんに怒られることはないし、持参した物を食べていても特に注意されることもない。なんと、何も購入しないで水を無料でもらって堂々と水だけ飲んでいる強者(私の友人)もいる。何も購入せずにお手洗いを使うなんて日常茶飯事。

私もついつい勉強しながら長居をしてしまい、気が付いたら朝、みたいなことを何度かしてしまっている。夜中はお客さんが少ないので許されると思うし、疲れると店員さんと息抜きがてら話ができるし、テスト前には朝方まで私と同じように勉強をしている学生がいるので、家で一人で勉強するよりがんばれる気がするからだ。だから今日は寝られないな…と思う日にはカフェに駆け込む。(それ以前にもっと計画的に勉強をすれば良いのだけど、なかなか難しい。)

そんなカフェの使い方をしている私だけど、私もびっくりする常連のお客さんがいる。デスクトップのマックを持参して、自分の部屋にいるように寛ぎながら作業をする彼である。彼は車からデスクトップのマックを運び出し、電源のある席に座り、いつも同じ場所で作業をする。デスクトップを運んでまでスタバでやらなきゃいけない作業とは何だろう、と少し気になるが、誰も彼の作業を確認することはできない。いつも端っこの定位置にいるからだ。でもたぶん特別な作業はしていないのだと思う。私が家でできる勉強をカフェでするのと同じように。

立地や店内環境、営業時間にもよるのだと思うが、トロントのカフェには日本より仕事をしている人や勉強をしている人が多い気がする。その光景は図書館の自習室を思い出させる。トロントの人にとってカフェとは珈琲を楽しみながら仕事や勉強をする場所なのだと思う。だから滞在時間について注意されることもない。

トロントの大学はとにかくテストや課題が多く休む時間がない。先日やっと中間テストのようなものが終わってほっとしているが、そのうちまたテスト期間がやってくる。24時間営業のカフェに頼ることなくテストを乗り切れるようにちゃんと備えたい。もうカフェで朝を迎えるようなことがないように。

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