「セックス」と言うことを躊躇ってはいけない

日本って結婚前に妊娠したら父親に殺される?
と友人に聞かれた時、言葉を失った。
そして驚きを隠せない私に続けて言うのだった。
ほら、娘が勝手に妊娠したら
父親は怒って殺したりするでしょ、と。

帰宅してインターネットで調べてみて驚いた。
友人の国では
性的な通過儀礼があったり
双方の同意なく性行為が行われるらしかった。

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カナダは移民が多い。
移民をするのは貧しい国や
問題を抱えている国の人が大多数だ。
”先進国的な文化”を持っていない人もいる。

だからだろう。
カナダの大学にはこんなポスターが掲示してある。

「ask every time?」

このポスターを見た時、
直接的な表現と写真に驚いたのだが、
今日、もっと驚くべきことが起こった。

カナダ以外の国籍の学生を集めた説明会で
このポスターの内容と同じように
相手の意思を尊重しましょう、という話があった。

そして最後に、
「セックスと言ったことがないと
セックスを断ることが難しいから
みんなで「セックス」と言う練習をしましょう!」
となり、
「いっせーのー…セックス!」
と、大きなホールいっぱいに
「セックス」という言葉が響き渡ったのだ。

私は驚きすぎて何も言えずに
ぽかーんとしていた。

隣に座っていた友人の男の子に
「なに恥ずかしがってんの?」
とにやにやしながら言われ我に返った。

そして私は再認識するのだった。
性についての考え方は国によって違うことを。
同じ”先進国”であっても違いがあることを。

ここカナダではすべてを口にすることで
様ざまな文化を持った人が気持ちよく共存する
のを助けていることを。

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