東京は何が変わったと思いますか?
一時帰国中に何度か聞かれたこの質問。ちょっと私の思う変化を書きたいと思う。
もうこれは迷わず一択。
外国人が増えた。そしてそのことによって東京の景色が変わった。
である。
私の実家は足立区という東京の外れにあるので、このことを実感することは少なかったけれど(ほとんど外出していて実家にいなかったというのも理由のひとつだが)、都心に出ると外国人が増えたことをとても実感した。立ち寄ったコンビニの店員さんは日本人ではなかったし、歩いている最中に聞こえるのも日本語ではない言語だったりした。電車に乗れば、日本語・英語・中国語・韓国語で案内が流れる。3年前とは違う景色に私は少し不思議な気分になった。普段カナダで外国人として生活しているにも関わらず。
観光客なのか住んでいる人なのかはわからないけれど、中国人以外のアジア人が圧倒的に増えた気がする。聞こえてくるのはベトナム語やタイ語。そしてヨーロッパ人と思しき人たちからはフランス語やロシア語を話している人にも遭遇した。
私は日本語と英語以外の言語は全く理解できないけれど、言語を聞くとそれが何語なのかはなんとなくわかる。これはモザイク都市のトロントで様ざまな国の人と生活していることで身に付いたことだと思う。
この一時帰国中には、外国人が行くであろう観光地や場所に積極的に行くことにしていた。外国人がどのように日本を観光しているのか興味があったからである。
原宿竹下通り。最後に私が来たのは大学生の頃だろうか。当時とはビルもお店も変わっているし、歩いているのも外国人ばかり。竹下通りのダイソーに入ると、そこはもう日本ではなかった。品ぞろえも外国人受けを狙ったものになっていて、富士山柄のハンカチや、和柄の小物など他のダイソーにはない商品がたくさんあった。私も外国人気分でお買い物。ボランティアをしている日本語学校の生徒用にポケモンやドラゴンボールなどのシールを購入した(カナダの子どもたちもシールが大好きなのだ)。
竹下通りのダイソーの話を日本在住の日本人の友人たちにすると誰も竹下通りにダイソーがあることを知らなかった。同じ日本だけど、外国人や観光客用の場所と日本人用の場所、生活圏が別れているのだと実感する。それは日本だけではなくてカナダでもそうだ。外国人の行く場所と地元の人が行く場所は必ずしも一致しないことがある。それを原宿という東京の真ん中で感じた。
原宿竹下通りのダイソー店内には、「撮影可能」の掲示が。こうやって外国人にこのダイソーは拡がって行くのだろうなと思った。
観光でどこかの国を訪れるのも、長期滞在するのも、外国人エリアで行動することが多いような気がする。私はカナダで地元の人はするような生活ができているだろうか。トロントに帰ったらもう少し行動範囲を広げて生活していきたいと改めて思うのだった。
自分用の日本語学校用のノートもダイソーで買う。かわいい。生徒(カナダ人)とマイメロについて話ができることを少し期待していたけれど、皆興味を示さず。代わりに先生と他のボランティアさん(全員日本人女性)とマイメロ、というかサンリオキャラクターで少し盛り上がる。日本人女性はやはりサンリオキャラクターが好き(私も含めて)。