中国東方航空の格安フライト

今回初めて中国の航空会社を利用した。今まで中国に長距離移動したことがなかったので、候補に入ることがなかったのだ。

日本へ一時帰国するために航空券をSkyscannerで探していたら、中国東方航空のトロント―上海―東京の往復で、およそ66,000円(CAD818)のものが出てきた。しかも上海でのレイオーバーが長いので、少し上海観光もできる。検索の次に表示されているチケットは10万円前後のものだったので、かなり破格だ。即決しようとも思ったが、安すぎると心配になるもので、航空会社について調べてみた。

中国東方航空は世界で7番目に大きい航空会社で、スカイチーム所属のためマイルもちゃんと貯まる。一方で、乗客のマナーが最悪だとか、CAのサービスがダメだとか、ネガティブな口コミもあったけれど、問題なく快適だった、と書いてある口コミもあったので、運と乗る人の期待値の問題なのではないか、と思い、最悪居心地が悪くても値段が安いので諦めようと決め、購入した。

トロント―上海―東京、東京―上海―トロント、と4本のフライトを経験したが、私としては何も問題はなかった。乗客のマナーも気にならなかったし、CAのサービスも特に気分の悪いものはなかった。なにより、機内がアジア人に最適な温度なのか寒すぎず快適だった(ヨーロッパ系だとたまに寒すぎることがある)。

むしろ食事はエアカナダよりは良い(エアカナダの食事は最悪なのでエアカナダと比較するのも申しわけないが)。でもメニューが少し独特で、トロント―上海の2食目の選択肢がチキンかポークだった。私の感覚では、ポークが選択肢の一つになることはあまりないように思う。それは宗教的に食べられない人が多いからだと思う。実際にチキンが前の座席で終わってしまい、後方に座っているムスリムと思われる男性はポークは食べられないのでいらない、とCAに話していた。結局、CAがどこからか特別食(チキンでもなく特別な感じだった)を持ってきたので、その男性は食事ができたのだが、そもそもポークを選択肢の一つにしなければ問題のないことである。

問題のポーク。私の列も前方でチキンが終わってしまい、ポークしか選択肢がなかった。この他に温かいまるパンが提供される。

ビーフとサーモン。サーモンには温かいまるパンがつく。

サーモンとビーフ。ビーフには温かいまるパンがつく。

あと欲を言えば、ビールは常温ではなく冷やしておいてほしい。私の好きな青島ビールがあったので、今回は4 缶飲んだけれど、その中の1缶は常温だった。それは中国にビールを常温で飲む習慣があるからだと思うが、ビールに氷を入れて飲むのは日本人の私としては微妙である。

少し驚いたことと言えば、ビジネスクラスの座席に小さな小さな幼稚園くらいの幼児が座っていたことだろうか。幼児のサイズならエコノミーで十分だろう、と思いながらビジネスクラスを通り過ぎ、私はエコノミーの座席に腰を下ろした。

というわけで、総合的に見て中国東方航空は特に問題のない航空会社だった。中国の航空会社だからと、少し差別的な目で見てしまったことを心の中で申し訳なく思った。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です