Medieval Times―中世の騎士を観に行ったのに観客が気になる

最近、トロントを離れる友人が何人かいて、その友人たちとトロントでしかできないことなどをしている。日常的に行く場所と観光スポットは違うので、私も新しいことができ、新しい発見をしながら楽しんでいる。

先日はMedieval Timesというショーを見ながら食事ができる場所へ行ってきたこのショーはアメリカに9ヶ所、トロントに1ヶ所ある常設会場で行われる。
ショーのメインは中世の騎士をイメージした衣装と武器を身にまとった男たちが馬に乗りながら、または一対一で戦う、というものである。

会場の装飾やショーの演出はカナダとは思えないほど本格的だ。(カナダはなんとなくこういったものはイマイチなイメージだけど。6人の騎士を観客が6チームに分かれて応援するというスタイルでショーは展開していく。私たちはblack & whiteで、みんなでお揃いの王冠をかぶって応援した。

Black & Whiteの騎士。みんなで応援する。

ストーリーに合わせて展開していくのだが、皆で行進してみたり、下がもくもくしてみたり、すごく美人なプリンセスが登場してみたり、鷹使いが鷹を飛ばしてみたり、なかなか良い。

行進も揃っていてきれい。

もくもくした中に馬に乗って登場。

美しいプリンセス。

鷹使いと鷹。鷹は観客席すれすれを勢いよく飛ぶ。

ストーリーが進んでいくと戦いが始まる。ステージと観客席の間には安全用のネットが張られ、少し雰囲気が変わる。馬に乗りながら戦ったり、馬から降りて一対一で剣などを使って戦ったり。本物の剣ではないし、ある程度(あるいは完璧に)戦いの型が決まっているのだろうと思うが、剣と剣が当たれば火花が散るなど、結構本格的な雰囲気である。プロテクションを付けてはいるものの、もし間違って身体に剣が当たってしまったりしたら怪我をするだろうと思う。

剣からはたまに火花が散る。

このようにショーはショーで良かったのだが、ショー以上に興味深かったのは観客である。一部の観客は自分の騎士の応援を全力でしていた。一人、応援に興奮しすぎたお姉さんは警備員に囲まれて外へ追い出されてしまった(かなり変わったお姉さんではあったが)。私たちの横に座っていた大人グループも、全力で声をあげ全力で応援していた。次の展開を知っているような応援の仕方だったので、常連なのだと思う。

観客を見ながら、スポーツ観戦をしている人に似ているかもしれないと思った。でも前提としてこれはショーであり、ある程度の申し合わせがあるものだと想像できるだけに、これまで熱くなって応援している人を横目で見ながら、私は不思議な気持ちになった。

ショーが終わると騎士などのキャストと写真が撮れる。ここにも本気の一団が。子供たちが本気のコスチュームを身にまとっていたのだ。なんだかディズニーっぽい。

前の席の親子がかぶりものをしていて可愛かった!

中央の髪の長い男の子はお客さん。本気のコスチュームでキャストに溶け込んでいる。

お土産コーナーには剣や盾があったり、かぶり物もある。飲み物はお土産用のグラスを購入していただくこともできる。

おみやげスペース

このように老若男女様ざまな人を魅了するMedieval Timesは、日本人の私には魅力のすべてを理解することはできなかったけれど、これがカナダスタイルなのだな、と感じた。この感情を出す感じ、叫んでしまう感じ、でも感情を出しすぎない感じ、叫び過ぎない感じ、なんだかカナダっぽい。日本では味わえない体験だなと思い、私も来られてよかったと思った。

セットの料理。チキンがドーン!と出てくる。この他にとうもろこしとポテトが付く。

出番が終わった鷹たち。

馬部屋。ここで生活しているのだ。

周りには特になにもないエリアなので、会場は暗い中にそびえ立っている。周辺は馬の匂いがするので、すぐにここが会場だとわかる。

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