上海のスタバでひと休み

インターネットにアクセスできなくて英語が通じない。ただそれだけのことなのになんだか心細かった。中国ではGoogleを始めFacebookなどが利用できないので、中国の検索エンジンである百度などを使えば良いのだが、中国に入る前にダウンロードしていなかったせいで、結局何も検索できずにいた(インフォメーションカウンターにいるお姉さんには百度のアプリをダウンロードしたら良いとアドバイスをもらったが、それは空港の遅くて不安定な電波でやるのには重すぎた)。VPNも用意していたが、ほとんど機能してくれなかった。

私が海外で一人旅をし始めたころはまだスマホがなかった時代なので、その時には検索などせず紙の地図だけを頼りに全く知らない土地に行っていた。今考えると我ながら感心してしまう。

そんな心細く長距離フライトでかなり疲れていた私は、一息入れようと空港内にあるスタバに入った。

メニューを見て少しびっくり。値段がカナダや日本に比べて少し高いのだ。トールラテは29元(435円)、トールフラぺは32元(480円)から。

そして今までも複数の国でスタバに行ったことがあるが、中国は少し様子が違った。中国限定のマグカップやドリンクメニューが豊富だったのだ。日本でも春にはSakuraシリーズが出たりするが、中国はそれ以上だと思う。棚にはうさぎモチーフのかわいいデザインの商品がたくさん並んでいたし、シーズンであったスタバオリジナルの月餅も売られていた。

空港内の店舗

私がオーダーしたのはトールのアイスラテである。中国は日本同様に名前を聞かないスタイル(北米ではカップに名前を書いてくれて、ドリンクができると名前で読ばれる)で、アイスカップはトロント同様にストローなしの直飲みスタイルだった。でもそのキャップはカナダのそれとは違っていて、提供される時には閉まっており、自分で空けるタイプのものだった(蓋部分をくいっと反対側に折り込む)。後で他の店舗に行った時に、紙袋で複数のドリンクをテイクアウトする人がとても多かったので、テイクアウト対策のような気もする。

また別の日にはオフィス街にあるスタバに行った。大きく看板が出ていてオーダーしている人が多かったトロントや日本にはないジュースを頼んでみることに。

カウンター奥に大きく書かれているカラフルなのを飲んでみたかったのだ。

するとトロントと日本にはないおしゃれなカップに入って出てきた(これもまたストローを刺すところは提供時には閉まっていた)。そして、渡されたのは紙ストロー。カナダのスタバではストローが必要な時はプラスチックストローを使用するので、中国の方が進んでいるようだった。

なんと38元(570円)もする。高いが納得の美味しさ。

このジュースの中にはグレープフルーツやオレンジなどの果肉がたくさん入っていて美味しかった。もう少し安くてトロントにもあったら絶対に注文するなと思ったが、そこは残念、中国限定のようだった。中国のスタバのホームページを見てみると、なんと他の飲み物が英語で書かれているのに、このジュースシリーズは一覧ページも詳細ページもすべて中国語で書かれていた。英語ページに中国語をはさんでくるなんて強気である。

このオフィス街のスタバはさすがフードも充実していて、スーツ姿の人が買い求めに来ていた。どこの国でも仕事のお供は珈琲のようだ。

違う国の同じチェーンの店に入ると、色いろ比較ができて面白い。ローカルカフェに憧れを抱きつつも、心細い特にはなんだかんだ安心のスタバに入ってしまう私だった。

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