職場のランチタイム

とある平日の夜、会社のスリランカ人の同僚からメッセージを受信した。明日スリランカカレーのお弁当を食べますか?というものだった。突然なんだろうか、と少し驚いたけれど、その日の朝に彼女の朝食を少しもらって美味しいという話をしたから、カレーもおすそわけしてくれるのだと理解した。

そして当日いただいたスリランカカレーのお弁当はこちら。

日本人の感覚だとカレーを思い浮かべる時には一種類だと思うが、なんと3種類のカレーがのっていた。左から、キャベツカレー、茹でたブロッコリー、豆カレー、サーモンカレー、である。見た目だと全部同じ味のように見えるが、全部違う味だった。特にサーモンカレーはココナッツミルクが入っていてまろやかで、それでいて香辛料も入っていて複雑な味で美味しかった。3種類もあるので飽きることなく食べることができる。ごはんはスリランカに帰省した時に持ち帰ってきたというもの。日本米とは違いさっぱりとしていてたくさん食べられてしまう、私にとっては危険なお米だった。

とても幸せなランチタイムで、スリランカ人の同僚には感謝しかない。私もお返しになにか彼女のためにお弁当を用意しなければと思っている。

私の職場の近くには大してお店がないので、私は基本的に毎日何かしらランチを持っていく。最近は少し手抜きで、納豆、味噌汁、とかすごく日本人らしい?ランチ内容になっている。そんな時にはカナダ人の同僚が私のランチを覗きにきて味見をして去って行く。生卵が混ざった納豆を食べさせてくれ、と言われた時には、やめた方がいい、と言ったが、彼女はスプーンで納豆を食べた。美味しいとは言っていなかったけど、悪くない、らしい(本当だろうか)。

他のカナダ人の同僚は冷凍食品のパイを職場の冷凍庫に入れていてそれを温めてランチにしていたり、他のダイエット中のカナダ人は毎日大きなボールで生サラダをむしゃむしゃ食していたりする。

ランチに何を食べるのかということと同時に、ランチの準備にどれだけ時間をかけるのか、は文化に密接に関わっている気がして面白い。カナダ人のランチは簡単なものであることが多い気がするが、それは子どもの時に学校に持っていくランチがシンプルであるからだと思う。一方でアジア人は結構手の込んだものが多い気がする。その中でも日本人のお弁当というランチ文化は世界の中でもかなりレベルの高いものなのだと実感するのである。日本のお母さんたちは偉大である。

 

※8月11日追記

お弁当を大絶賛したからだろうか。またお弁当を作ってきてくれた。今回はこちら。

左からシイタケのカレー、カシューナッツと玉ねぎのカレー、ビーツのカレー、サーモンのカレー、インゲンとじゃがいものカレー。

色いろな種類のカレーがあるんだねと私が言うと、スリランカ人は何でもカレーにするからね!という答えが返ってきた。確かにその通りである。やはり味はそれぞれ違うので、もはやカレーというカテゴリで良いのかよくわからない気がしてきた。

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