祝海外生活4周年

6月1日の今日は4周年の記念日だ。私が初めて海外で働くと決めてマレーシアのクアラルンプールへ引っ越した日だ。

当時の私は全く英語が話せなかったのに、海外で働きながら生活をしたいという無謀な目標を持っていた。そして周りに言いふらしていた。そうしたらなんと、マレーシアの会社を紹介してもらえることになったのだ。その会社はマレーシアの現地企業だが、トップは日本人でマレーシアの政治家とも強い繋がりがあった。日本の食品を輸入してマレーシアに卸すという食品商社。給料も待遇も十分だった。マネージャーが東京に来た時に面接をしてもらい、その場で採用。そして4年前の今日、何の迷いもなくクアラルンプールへ飛んだ。

しかし、モラルがなく民度の低い日本人と違法なことに手を染めたくないと思いその会社を退職。その後は日本からお仕事をいただいて、マレーシアを拠点にアジアをふらふら旅しつつ、仕事をしながら過ごしていた。でもこれではいけないと日本に帰国し、そのあと学生をするためにカナダに来た。

私のキャリアを考えた時には、マレーシアでの就労経験は私の履歴書を汚すものだと思っていた。でもこの機会がなければ私は日本を出ることはなかったと思うので、マレーシアの会社を紹介してくれた方にはとても感謝している。

と、そんなことをずっと思っていたのだが、今働いている会社のマネージャーが言うには、私を採用したポイントの一つはマレーシアでの就労経験があることだった、と聞いて、人生なにがあるかわからないし、履歴書も見る人が変われば解釈も変わるのだな、と驚いた。私の今の仕事は東南アジアにある支店やお客さんとのやりとりも発生するので、その地域のことが分かっているのは良いこととみなされたらしかった。

ということで汚点だと思っていた私のマレーシアでの就労経験は、カナダでの就活ではプラスに働いたようだ。実際に働いていて、東南アジアを転々と旅していたのがプラスになっていると感じることもある。お客さんの出身地の旅の思い出を話して盛り上がったりする時だ。それは現地に行ったことのない他の同僚にはできないこと。

そう考えると、今までやってきたことに無駄なことはないのだと、自分の経験を活かすかどうかは結局自分次第なのだと思えてくる。

4年前の今日、マレーシアに引っ越して本当に良かった。そしてこれからも自分の経験を活かしてカナダで生活していきたいと思うのだった。

マレーシアで住んでいたコンドミニアムの屋上にあるプール。車もガソリンも支給で家賃補助ももらっていたから今より格段に良い生活をしていた。なつかしい。

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