東京の実家から連絡がきた。
私の日本のクレジットカードが不正利用された疑いがある、とカード会社から手紙が来たという。私は日本のクレジットカードは複数枚持っているけれど、確かにそのカードはもう1年くらい使っていなかった。
手紙に書かれていた連絡先は日本の固定電話の番号なので、カナダから架けると国際電話になる。こういったことは基本的に本人にしか情報を開示しないはずなので迷ったけれど、ひとまず母に代わりに架けてもらうよう頼んだ。そうしたら母からすぐに折り返しがあり先方からカナダの私の携帯電話に連絡をくれるという。予想外の展開に戸惑いつつ、それほど深刻な事態なのだと不正利用が一気に現実のものに感じられた。
結論から言うと、不正利用されていた。私はローソンチケットを購入していないし、通販で洋服を購入しようともしていない。どうやら不正利用しようとした履歴は7件ほどあったようだ。電話越しに担当のお姉さんと話をしながら背筋が凍る思いがした。
てっきりどこかの会社から情報が流出したのだろうと思ったのだが、今回の件はどうもそうではないらしい。
カード番号は4桁の番号が4つ繋がって一つのカード番号を形成しているが、今回の犯行はカード番号を色いろな組み合わせで入力し、たまたま私の番号が完全に一致してしまったらしかった。だから情報流出ではないという。色いろなサイトで試されていたようだけど、ローソンチケットの購入以外は、3桁のセキュリティー番号が一致せず、取引が未遂に終わっていたという。
でもローソンチケットは購入が成立していたのだ。ローソンでチケットを購入したことがないのでどんな情報が必要なのかわからないけれど、カード番号に有効期限、名前?なんかも入力する欄があるとすれば、そんなに一致させることができるものだろうか。どうやって調べたのかはわからないけれど、かなり気味が悪い。
今回の不正に気が付いてもらえたのは、最近のカード使用履歴が全然ないこと、私と数桁違うカードでも同じような犯行が行われていたということで、私のカード履歴が不正に行われたものだと疑いがかかったからだという。不正だと判明すると、その分について私は支払う必要がないのでひとまず安心だが、もし仮にこの不正利用に気が付かなかったらと思うとぞっとする。
日本のクレジットカードは日本で住所も収入もない私が新たに作るのは難しいだろうと思い数枚残していたけれど、今回不正が行われたカードは解約し、他のカードについても整理しないといけないなと思っている。
通販は便利なのでAmazonでよく買い物をするけれど、クレジットカードを利用する怖さを垣間見たのだった。みなさんもご注意を。
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