寒いのも悪くはない…かもしれない

寒い寒いと聞いていたホワイトホース。お天気がよく、ホワイトホースにしては寒くない、という気温に恵まれ、出来る限りの防寒対策をして出かけたことも手伝って、幸運にも寒さに困るということはなかった。

アウターはトロントで普段着ているマイナス30度まで耐えられるというダウンジャケットだったけれど、それ以外の寒さ対策は足先から指先までユニクロ。日本の、ユニクロの技術力に感謝しつつ、ホワイトホースを、その寒さを楽しんだ。

また、体感温度は温度と湿度に依存するらしく、湿度がトロントより低いホワイトホースでは寒さを感じにくいようだった。

トロントでもマイナス18度くらいまではなるけれど、それ以下になるとトロントでは経験できないことが起こる。

まず、鼻の中が凍り始める。鼻の中というか鼻毛が凍るのである。今までの人生でこんなに鼻毛を意識したことがあっただろうか。凍るとは言っても常に呼吸をしているので完璧には凍らないのだけど、鼻の中に違和感を覚え、外気がいかに寒いのかを実感する。

そして、髪が凍る。寒い時には基本的に口呼吸になるものだけど、その口からの息がかかった場所が凍るのである。髭がある人は髭が凍るらしい。私の呼吸にはこんなにも水蒸気が含まれていたのかと、なんとも不思議な気分になる。

寒い日に外を見渡せば、澄んだ空気の中、美しい景色を楽しむことができる。

川の水が蒸発し、靄が出たり…

地表から蒸発した水分が虹を作り出す。

マイナス20度以下の環境は決して人間が生活するのに適しているとは言えないけれど、その分、美しい景色に遭遇できるので悪いことばかりでもない…かもしれない。

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