寿司とSushi

私が日本人だと言うと「Sushi大好きだよ!」と言ってくれる人は多い。でも私はSushiは寿司ではないと思っている(高級店であれば話は別だけど)。別にSushiが悪いと言っているわけではない。Sushiは寿司とは違う食べ物で、そもそも比較する対象にするべきではないと思っているだけである。

先日、DOSHI(Donut + Sushiの造語)というドーナツの形をしたSushiを食べた。土台部分にはドーナツ型にかたどったごはんを揚げたものがあり、その上にレタスやキュウリ、カニカマ、サーモン、まぐろが挟まりドレッシングがかかっていて、その上にはドーナツ型のごはんとサーモンとまぐろがのっていた。それなりに美味しかった。

日本人の店員さんが言うには、中国人がオーナーのお店らしい。トロントにはSushi好きな人が多いので、このお店でしか食べることのできないDOSHIを求めて結構繁盛していると言う。私の来店中にも多くのお客さんが来店し、ドーナツ形のSushiに驚き、写真を撮って盛り上がっていた。

 

寿司とはもちろんSushiとも完全にかけ離れているので、おそらくオーナーはSushiと名前を付けてお客さんを集客しようとしているだけなのだと思う。すごい発想力である。

日本人でこれは考え付かないですね、と日本人の店員さんと意見が一致した。日本人は伝統的なものをあまりアレンジしようとはあまり思わないのだと思う。それは良いとか悪いとかではなく、それもまた日本の文化というか日本人の気質なのだと思う。

私がトロントで出会う中国人は日本人とは全く異なり、商魂たくましくいつも商売の種を探している印象を受ける。カナダのトロントに住んでいるにも関わらず、中国人の勢いと発想に驚かされ、少し脅威に感じる今日この頃である。

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