新しい友人に、以前から仲の良い友人は言った。「ミキは図書館に住んでいるから、ミキに用事がある時は図書館に行ったらいいよ」と。
最近、私が何も言わなくても、友人たちが図書館に集合していることが増えた理由が、この時わかった。
確かに私は毎日図書館にいる。そして今も図書館でこの文章を書いている。
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この会話は初めてではない。思えば日本の大学に通っていた時も、同じようなことを言われたことがある。人の行動パターンはそう変わらないらしい。
今も昔も私には眺めの良いお気に入りの席があって、空いていればいつも同じ席に座る。私と同じことを考えている人は他にもいるらしく、私のいつもの場所にはいつものメンバーが集まる。
よく見かけるのに、どのコースの誰なのかはわからない。そんないつも同じ場所にいる人たち。日本ではここで関係性が終わっていた。絶対にお互いを認識しているのに、絶対に話しかけない関係。
でもカナダでは違う。なんとなく挨拶をする仲になり、そのうち会話が始まる。図書館のいつもの場所に友達ができるのだ。その存在は疲れた時の癒しであり、モチベーションが下がっている時の刺激である。
だからやっぱり図書館通いはやめられない。だから私は図書館に住み続けるのだと思う。