シェアオフィスの住人

私の就職した会社はトロントのシェアオフィスに入っている。カナダでは良く聞くシェアオフィス。日本にもweworkが進出しているので、普及してきているのだろうか?最近の日本事情は知らないけれど、トロントの片田舎のシェアオフィスについて少し書いてみようと思う。

まずシェアオフィスというのは、個室のオフィスの他に、受付、キッチン、会議室などがあり、それらをシェアして使うものを言う。もちろん値段によってサービスレベルが違う。以前、トロントのダウンタウンにあるweworkに入居しようか迷っている友人と見学に行ったことがあるけれど、そこでは飲み物はもちろんフルーツや簡単な軽食も無料で提供されていた。私の会社は立地を優先した結果、今のオフィスになったのだと聞いたが、weworkに比べるとサービスが少ない。飲み物飲み放題くらないなものである。まぁでも外までコーヒーを買いに行く必要がないのは助かっている。

会社からしたら少人数の従業員のためにコーヒーのマシンを買ったりする必要がなく、来客やUber Eatsの対応も受付けの人がしてくれるし、来客があっても共用の大きな会議室を使えば良いので、小さな会社にとってシェアオフィスに入居するということはメリットが大きいように思う。

でもシェアオフィスの本当の良さはそこではない。同じ人が毎日同じような時間にランチを取ったり休憩するので、自然と他の会社の人と顔見知りになるのである、それが楽しいのだ。私はフレンドリーに振る舞うことにそれほど慣れていないけれど、それでも知り合いがちらほらいる。

一人はキッチンの前に位置するオフィスで一人で働いている人。なんでも航空関係の仕事らしい。空港から近いからこのオフィスを選んだのだと言う。上司はアメリカにいるし、オフィスで一人で働いているので気はラクだけどつまらないのよね、と私を見つけるとすごい勢いで話し始める。

もう一人は旦那さんがIT企業を起業したから自分もキャリアチェンジをして旦那さんの仕事を手伝っているという人。この会社は恐らく立地ではなく賃料でこのオフィスを選んだのだと思う。IT系は賃料が高額なダウンタウンにオフィスを構える必要がない。新しいことばかりで大変よ~と言いながらもなんだかんだ楽しそうに話してくれるので、事業は順調なのだろうな、と想像する。

トロントでは日本に比べてスモールビジネスが盛んなので、シェアオフィスも需要があるのだと思う。自社オフィスでは出会うことができない職種や人と出会うことができるのがシェアオフィスの魅力だと思う。

日本から出てみると色いろな働き方のカタチがあるのだと気が付くし、ITの発達によってますます多様になったいくのだろうと思う。これを機会にちょこちょこ色いろな世界を覗いてみようと思っている。

ダウンタウントロントのweworkはすごい設備である。羨ましい。

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