今回初めて往復でBilly Bishop Toronto City Airport(YTZ)を利用した。今までは職場が近かったこともあり、Toronto Pearson International Airport(YYZ)を利用していたのだった。同じカナダからアメリカに行く飛行機なのに、空港内のプロセスが違って新鮮だったので、そのことについて少し書いておこうと思う。
YTZはトロントのダウンタウンのすぐ近くにある小規模な空港で、Porter Airlinesのハブ空港である。行先はカナダ国内とアメリカの一部の都市だけなので、この空港を使う機会は限られるが、小規模だからこそ少ない移動でチエックインから搭乗口まで行けるので結構便利なように思う。
YYZとのプロセスの違いは、アメリカの入国審査のタイミングである。YTZではアメリカの入国手続きを到着後にアメリカ側でする。当たり前に聞こえるかもしれないが、YYZではアメリカの入国審査をカナダ側(つまりYYZ内)で行う。YYZから飛び立った飛行機はアメリカの国内線ターミナルに到着し、飛行機が空港に到着すると入国審査の列に並ぶことなくすぐに空港から移動することができる。YYZから飛行機に乗ってアメリカに行く時にはいつも、入国審査で行列ができていたりしても飛行機に乗り遅れないように、早めに空港に到着するようにしているが、YTZではその必要はなかった。
私の知り合いはYTZは免税店が充実していないので退屈な空港だ、と言っていたが、その通り、免税店はYYZに比べるとかなり少なかった。スペースがないので当たり前とも言える。空港で買い物をする習慣のない私は免税店の少なさより、搭乗口近くのカフェバーでカナダのローカルカフェ(Balzac’s)のコーヒーを楽しむことができることの方がポイントが高いと感じた。
YYZをはじめカナダの空港ではアメリカのスターバックスをよくみかける。私はスターバックスが嫌いというわけではないが、できる限りカナダのローカル企業にお金を使いたいと思っているし、空港という様ざまな国や地域の人にカナダのローカルカフェのコーヒーを提供し飲んでもらえる機会があるのはなんだか嬉しい。
ちなみにPorter Airlinesの機内で提供されるコーヒーもまたBalac’sのコーヒーで、私のPorter Airlinesへの評価がほんの少し上がった。
最後にYTZを使うメリットが他にもあるとしたら、それは窓から見える景色である。トロントの高層ビル群を見ながら離着陸ができるのは飛行機に乗る楽しみを増やしてくれる。
というわけで、これからカナダ国内やアメリカに行くときにはYTZの利用を積極的に検討しようと思ったのでした。