カナダに住んでいる人は冬用ジャケットをクリーニングに出さない、というブログを書いてから二週間。このブログではその続編を書こうと思う。
前回のブログを書いて間もなく、Google翻訳で私のブログを読んでくれているカナダ人の友人から連絡が入った。友人はなんでも着用したすべてのジャケットを毎年必ずクリーニングに出しているのだと言う。そのメッセージをもらった瞬間に、友人を含む全てのカナダ人に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになった。私の周りの人たちが出していないだけで、カナダ人でも普通に出しているのではないかと。慌てて友人に謝り(友人は全く怒っていなかったが)、あなたの周りの人もクリーニングに毎シーズン出すの?と聞いたら、そんなことはないと思う、という返事で少し救われた。でも友人は清潔なジャケットの方が気持ちが良いよね、と言っていて、本当にその通りだと思ったし、そんなカナダ人もいるのだと少し安心して嬉しくなった。
早速友人が利用しているというクリーニング店Gibson’sへ。
ネットの口コミは少し微妙だったけど友人を信じて行くことにした。日本と違うのは支払いは受け取りの時だということだ。預けた段階ではいくらなのかわからない。恐らく聞けば教えてくれたのだと思うが、私にこの店以外に選択肢はなかったので、料金の確認をせずに預ける。
預ける時に聞かれたのは会員登録用の名前と電話番号と住所、どうやってこの店を知ったのか、いつピックアップしたいかである。私が最速でいつか、と聞くと5日後だというのでその日にしてもらう。最後にレシートをもらったが、ピックアップの時は電話番号を教えてくれれば良いからね、と言っていたので、このレシートはあくまで預けた人の記録用らしい。
本当はすぐにピックアップしたかったのだが、忙しかったのと最近薄手のジャケットで十分な気温だったのでピックアップが預けてから15日後になってしまった。
電話番号を伝えるとすぐに持ってきてくれた。綺麗になっていそうな感じでほっとする。
肝心のお値段は60.99CAD(5000円くらい)。予想より高く驚くがもう出してしまったものは仕方がないので払う。ファー部分が7.65 CAD(630円くらい)でジャケット本体が46.32 CAD(3800円くらい)、それに税金だ。(ファー部分が別料金な事をこの時初めて知る)
店を出る前に汚れていたところをチェックしようとびりびりとその場でビニールを破く。汚れは…小さくなっていたがまだそこにあった。実はなぜ私がこんなにもクリーニング店を探していたのかというと、地下鉄に乗っている間にジャケットに誰かの食べた後のガムがくっついてしまいそれが自力で取れなかったからだった。それにそんなガムがついているということはきっと他の部分もかなり汚れているに違いない、そんなことを考えたらクリーニングに出さずにはいられなかったのである。
店員さんはもう一回クリーニングしようか?と提案してくれたが、最速でも受け取りが2日後になる上に、ジャケットにシミができるのを防ぐために、汚れているところだけでなく全体のクリーニングをやり直すことになるというので困ってしまった。ダウンジャケットは何度も繰り返し洗いたくない。
結局、お詫びに次回使える15CAD(1200円くらい)分のクレジットを私のアカウントに入れてもらうことにして、汚れは自力でどうにかすることになった(店員さんからアドバイスをもらった)。その日は土曜日でマネージャーがおらず、その場でクレジットを入れてもらうことができなかったので、念のためレシートにその旨書いてもらう。
このクリーニング店は完璧に汚れは綺麗にならなかったけれど、これはしつこいガムの汚れだったし、対応は誠実そのものだったので総合的にそこまで悪い印象はない。でもこの冬が終わってまた利用するかどうか、と言われると少し迷うところだ。
なかなか上手く行かないものである。でもこれがカナダよね、となんだか諦めている自分もいる。日本でこんなことが起こったら同じお店は利用しないだろうが。期待値が低いのはいいのか悪いのか。日本のサービスが少し恋しい。この冬が終わったら日本でクリーニング出そうかな。
12月6日追記ーー
このクリーニング屋さん、デリバリーサービスもやっているのだが、今日ダウンタウンで車を見かけた。結構繁盛していそうである。店舗がとても不便なところにあるので車を所有していない人はデリバリーを頼むのだろう。納得。
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