ホワイトホース最終日、私は予想外の失敗をする。順調だったホワイトホースでの滞在中の中で、ある意味、一番の選択ミスとも言える。
私は、往路のような飛行機のどきどき感を回避したかったので、早めに確実に空港に行きたかった。なので、タクシーで空港のすぐ隣にあるTransportation Museum に行き見学をしてから空港へは徒歩で行くことにした。完璧なプランのはずだった。しかもこの博物館、週に2日間(日・月)しか開いていないのだ。フライトが月曜日だったので、ちょうど良い。
この博物館は、その名の通り犬ぞり・車・汽車・飛行機などの移動手段についての展示がしてある博物館だった。昔の車のシートが毛皮でできたいたりして、寒さをしのぐ工夫がされていたのが興味深かった。
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昔の街並みを再現したかのような博物館。かわいい。
中には、ユーコンクエストの展示と一緒に犬ぞりの展示も。昔は交通手段として機能していたのだということを実感する。
そんな昔の展示もあったかと思えば、地元の子どもたちが作ったような展示もあったりして、なんだかカナダらしいとうかユーコンらしさが感じられた。
建物は完全な室内と、ガレージのような場所の2か所からなっていた。ガレージは暖房が効いておらず寒かったのだが、寒くてごめんね、の意味を込めて温かい飲み物が無料で提供されていて、都会の博物館とは違うタイプの気遣いに驚いた。
せっかくなので飲もうかと思ってマグカップを見たら、飲む気が無くなってしまったので、断念したけれど…。
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ガレージの中には古い車両が展示されている
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昔の自動車のナンバープレート。時代を感じる。
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最近のナンバープレートは絵が入っているのでかわいい
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珈琲と紅茶から選べる
帰りにお土産コーナーを見てみると、見覚えのある「京浜東北線」の文字。交通機関の博物館なのはわかるけど、日本の電車、しかもなぜ箸なのか。謎すぎる。
空港に行くと受付の人に言ったら、近道のための裏口を開けてくれ空港まで最短距離で問題なくたどり着けた。よかった、一安心。
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こぢんまりしたエリック・ニールセン・ホワイトホース国際空港
飛行機は定刻に離陸。ここまではすべてが順調だったのだけど、飛行機はもの凄い勢いで揺れる揺れる…。私は大の飛行機嫌いなので、少し揺れるだけでも泣きそうになる。最初は私が恐がるのを笑って見ていた隣の席のカナダ人のお姉さんも途中から本気で恐がり出し…結局、私たちは手を繋ぎながら揺れに一緒に耐えたのでした。
しかも私は小一時間前に博物館で飛行機事故の展示を見てきたのでなおさらだった。飛行機が墜落するとこんなに粉々になるのだなぁと呑気に見学したが、揺れる飛行機の中で、もしかしたらこの飛行機も墜落するかもしれないと考え始めるととんでもない恐怖心を覚えた。
もちろん、何事もなくバンクーバーに着陸し、そしてトロントに戻ってきた。でも、絶対におすすめしない、いくら空港の近くで時間調整をしたくても飛行機搭乗前にあの博物館に行くことだけは。
ユーコン記事一覧はこちら。気が付いたらこのブログ最多11記事。
それにしても時間の経つのは早い。ホワイトホースから帰って来てからもう一ヶ月以上経つのか。。
・フライト前の失敗―Transportation Museum