私は長い間、親を一人の人間としてではなく「親」として認識していた気がする。大学生の時、親が親としてではなく一人の人間として存在していることに気が付き、当然だと思う自分と、絶対的な「親」という存在が崩れたような気持ちになって少し悲しくなった。 続きを読む
両親とトロント観光
両親がトロントに来た。母はそれなりに海外旅行経験があるけれど、父はなんと新婚旅行(アメリカ)以来の海外。長い間仕事一筋だった父。最近は以前に比べて時間が取りやすくなったのでトロントに来てくれたのだった。とはいっても、両親ともに日本での仕事があるので、トロントでの観光は4日半ほどだけど。 続きを読む
カナダへの移民の歴史を活用した地域起こし―和歌山県三尾②
前回のカナダへの移民の歴史を活用した地域起こし―和歌山県三尾①では京都外国語大学とのプロジェクトについて紹介したけれど、それ以外で行っているメインの地域起こしについて紹介したい。
そもそも三尾地区は、アメリカ村(アメリカ大陸(カナダはアメリカ大陸にある)に移住したのでこの名前に)と呼ばれ、 続きを読む
カナダへの移民の歴史を活用した地域起こし―和歌山県三尾①
和歌山県日高郡美浜町三尾地区は、1888年(明治21年)からカナダのバンクーバー郊外の漁村スティーブストンへ移民を送ってきた地域だ。スティーブストンには2,000人ほどの三尾地区出身者が住んでいたというのだから驚く。現在の三尾地区は人口600人台で人口減少と高齢化に悩まされているが、日系移民の歴史を活用して地域起こしをしているらしい。 続きを読む
モントリオールベーグルは最高だ
モントリオールといえば、スモークミートである。私はトロントのサンドイッチ店でいつも迷わずスモークミートサンドイッチを頼むほど好きだ。だからモントリオールでも迷わず食べることにした。行ったのは1928年創業の老舗Schwartz’s。 続きを読む
カナダへ避難したユダヤ人
日本に住んでいた時、カナダの市民権とスイスの市民権の2つを持っている友人に出会った。彼はスイスで生まれ育ったが、父親がカナダのケベック州で生まれたらしく、カナダの市民権も持っているのだ、と言っていた。 続きを読む
カフェ天国モントリオール
モントリオールはおしゃれだ。私の基準はイマイチなトロントなので、正直比べて良いのか少し迷うところだけど、モントリオールは間違いなくおしゃれだ。ヨーロッパのような歴史を感じさせる街並みに、おしゃれな人たちが良く合う。石畳の道を、観光用の馬車が走り風情を醸し出している。 続きを読む
カナダに住む人たちの属性
モントリオールに来て一番驚いたのは、道を歩いている人たちの民族構成比だった。Chinese people are everywhere と言われるトロントとは対照的に、中国人や中国系らしき人が全然見当たらない。というか中国系に限らずアジア人がいない。トロントには大きなチャイナタウンが2つもあるけれど、モントリオールには小さなものが1つだけ。チャイナタウンなのに、ベトナム料理屋さんや日本料理屋さんもあるので、小さなエリアに中国料理以外のものがあるのも面白い。 続きを読む
カナダのフランス語圏モントリオール
用事があってケベック州モントリオールに行ってきた。トロントからバスに揺られること6時間。距離にして540km、そんなに遠くはないカナダの経済規模第2の都市だけど、到着した時にはカナダではないどこか別の国に来たような気分だった。 続きを読む
間違いを繰り返さないためには
「このようなこと(迫害)を繰り返さないためにはどうしたら良いと思いますか?」とイベントの質疑応答の場面で参加者の一人が発言した時、恥ずかしながら私は何も答えが思い浮かばなかった。
私は先日We Should Know Each Otherという日系カナダ人の団体のイベントに出席した。出席者は大体50人くらい。ダウンタウンにある教会の地下の集会所で映像を見て、カナダで起こった日系人の迫害や差別について共有し合った。 続きを読む