モントリオールといえば、スモークミートである。私はトロントのサンドイッチ店でいつも迷わずスモークミートサンドイッチを頼むほど好きだ。だからモントリオールでも迷わず食べることにした。行ったのは1928年創業の老舗Schwartz’s。
席に付くまでに30分ほど店の外で待った。並んでいるほとんどの人が観光客のようだったような雰囲気だった。頼んだのはもちろんスモークミートサンドイッチ。とんでもない量のスモークミートが挟まっている。
というか挟む気ゼロである。ミートが飛び出ているというかミートにパンが添えられているという感じだ。形を崩さずに食べることはできない。これだけだと飽きるので、追加でピクルスを頼んだが、これも想像を超える大きさだった。豪快すぎる。
見た目はそんなに大きくないのだが、スモークミートがずっしり重く、全部食べることができなかったのでテイクアウト用に包んでもらい夜食にした。
正直なところ、味は普段トロントで食べているお気に入りのサンドイッチ屋さんのスモークミートサンドイッチの方が好きだったので、少し微妙な気分になったけど、老舗とは結構そんなものだ、と思うことにして自分を納得させた。トロントに帰ったらスモークミートサンドイッチを食べに行こうと、トロントに住む友人に報告したら笑って承諾してくれた。
モントリオールの隠れた?名物はモントリオールベーグルだと思う。これは正直、想像以上の美味しさだった。生地自体がほんのり甘く外はサクサク、中は適度にもちもちなのだ。St-Viateur Bagleではお店で手作り。焼きたてをいただくことができる。
これは毎日でも食べられると思い、お土産にしようとしたけれど、少し中心部からは離れていて、時間の関係で買えなくて残念(帰る直前に一部のスーパーで買えることを知ったのだけど間に合わず)。モントリオールに住む方いわく、近々ベーグルを窯で焼くことがケベック州政府により禁止されるとのこと。ベーグル屋さんは24時間稼働なので、近隣への煙やにおいが問題になっているのだそうだ。その方は、窯で焼かないベーグルはモントリオールベーグルじゃない!と、地元住民として寂しいと言っていた。ただの観光客の私だけど、窯焼きのベーグルが食べられなくなるのはやっぱり寂しい。NYベーグルなど色いろあるけれど、モントリオールが間違いなく一番だと思う。トロントでもモントリオールベーグルを売っているところがあるらしいので、チェックしてみようと思う。トロントでは窯で焼いているのだろうか。
モントリオールの食事で今回食べなかったのはプティーンである。プティーン以前「カナダ料理は高カロリー」で紹介した通り高カロリーなポテトである。有名店のHPをチェックしたけれど、絶対に一人では食べきれないと思ったし、そのうちまたモントリオールは訪問することになりそうなので、その時の楽しみに取っておくことにした。
モントリオールにはプティーンをはじめ、高カロリーなものが多く揃っているのに、モントリオールの人はトロントの人に比べて痩せていて健康そうだった。トロントの環境に負けず、私は健康に気をつけなければならないと思うのだった。最近、友人にジムに入会することを勧められているのはここだけの話。