ブラックフライデー セール 2018

なんてことのない普通の金曜日、のつもりで朝会社に行こうとバスに乗る。なぜだかいつもより早く会社に着いた。トロントのバスは時刻表があってないようなものなので、渋滞していればその分到着が遅れるし、そうでなければ早く着くことができる。時間調整という概念が全くないのだ。

早く着いてなんだか少し得をした気分になっていたら、他の同僚も朝かなり道路が空いていたと皆口ぐちに言っていた。

なんでも今日のブラックフライデーが影響していると言う。ブラックフライデーとは大規模なセールが始まる日だ。普段は10時半にオープンするショッピングモールが7時にオープンして大売り出しを始めたり、通常21時までなのに23時まで開いていたりする。噂によるとオープン前には行列ができるらしい。車社会のトロントなので、郊外にあるショッピングモールでは大きな大きな駐車場があるにも関わらず満車になると言う。

同僚たちは、みんなショッピングするために休暇をとっているのだろう、と言って笑った。正直全然信じられなかった私だけど、帰宅のバスも道が凄く空いていてあっという間に最寄りのバス停に到着した。ブラックフライデーの影響はこれで否定できなくなった。

とはいってもブラックフライデーの前には、プレブラックフライデーと銘打ってセールをしているお店があったし、26日はサイバーマンデー(ネットショップのセール)が始まるし、12月26日はボクシングデーだし、とセールはどんどんやってくる。もちろんお店によりけりだけれど、この調子でだらだらとセールは年明けまで続いていく。ここまでセールがあると定価で買い物をする気がなくなりそうだ。お店はこれで大丈夫なのだろうか、と心配になる。

ちなみに、このような大規模なセールの時期になると1ヶ月単位で短期のバイトがお店に雇われる。以前友人が何ヶ月も前にバイトの面接を受けて連絡がないので落ちたと思っていたお店から、1ヶ月間だけ働かないかとオファーがあったと言い、セール期間中だけ働いていた。なんて自由な採用なんだと驚いたけれど、お店も新しく面接をしなくて良いし、友人は稼げるので、双方にとってメリットがあったらしかった。

トロントのショッピングモールが「混雑する」と言っても、東京のお正月セールとは比べものにならない。正直、トロントのレベルでは全然混んでいるうちに入らない、とても可愛いものである。でも不思議なもので、トロントに慣れてしまった私はトロントであってもセールで混んでいる時期には買い物はしたくない。だから少しすいた頃に覗いてみようと思う。お得に買って寒い冬に備えるのだ。

ダウンタウントロントのショッピングモールにはいつもの倍以上の人がいるらしい。絶対に行きたくない。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です