トロントの昔の暮らし

1800年代のトロント近郊に実際にあった家を移築して作られた村がある。Pioneer Villageは入場料を払って入る昔の人たちの暮らしぶりを学ぶ場所だ。聞くところによると、トロントの学校では社会科見学で訪れるのが定番らしいが、それ以外で訪れる人はそれほど多くはないらしい。もちろん地球の歩き方には記載がないし、tripadvisorでも48位(評価は4.5)なので、知っている人しかたどり着けない場所だと思う。

私は年間パスを持っているという少し歴女な友人に連れられ、プライベートツアーのような滞在になった。

1825年から現在の場所にある建物から、1867年にトロントの違うエリアに建っていた建物を移築したものなどでそのPioneer Villageは構成されていた。

Pioneer Villageの中にはぽつぽつと昔の建物が並ぶ

Villageというだけあって、教会があったり、診療所があったり、雑貨屋さんがあったりする。その中に当時の服を身に纏ったガイドさんがいるのだ。そこであれこれと解説をしてくれる。

昔の雑貨屋さん。写真右上にあるラケットのようなものは雪の日に靴に付けるものらしい

写真左奥には電報を送る場所もある

ビールの醸造所。担当者の退職により現在は使われていないらしい。残念である

活版印刷機のある印刷所

パン屋さんでは、当時のレシピで当時のお釜を使って焼いたクッキーを買うことができた。友人いわく、レシピによっては美味しくないこともあるらしいが、私が行った時には美味しいクッキーをいただくことができた。

彼女がクッキーを焼く

村には羊毛用の羊がいたり

寒いのか室内から顔を出す羊。食事の時には外へ出てきていた。

馬車用の馬がいたり、馬車用の馬具を作っているお店もある。実際に作業をしているので、見るのも楽しいし解説もしてくれるので勉強になる。このVillage内で作られたものの一部は入口のお土産コーナーで売っているらしい。

さささっと皮を切って見せてくれた。馬具のお店で。

なんだかどこで写真を取っても絵になる風景だったけれど、長い長いトロントの冬の間中、暖炉に薪をくべなければいけないし、実際に生活するのは大変だっただろうなと想像する。

クリスマス飾り用のジンジャークッキーを焼くためのお釜を準備中。3回に分けて焼くらしいが、火力がだんだん下がるので、1回目より3回目の方が時間がかかるのだという。

オーブンの準備を待っているジンジャークッキー

実際の建物を移築しただけあって、建物はリアルそのものだし、床がきしむ音も含めて昔を感じることができた。

昔の家。この特徴的なスカートは裕福な人の証らしい。着ていると労働ができないからだ。

小道を歩く

でも友人が、入場する人が少ないからメンテナンスが追いついていなくて、このままではせっかくの建物がどんどん傷んでしまうと嘆いていた。確かに傷んでいる建物やものがあった。難しい問題だ。

と言うわけで興味のある人はぜひ訪れていただき、学びを得ると同時に今後の存続へ貢献してもらえるといいのかなと思う。

週末はイベントをやっていたりもするらしいので週末がおすすめ。

TTCのPioneer Village駅から歩けます。

暖かい時期にはピクニックも◎

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