早口言葉ではない。紫・青・黒、それは先日一緒に食事をした3人の髪の色である。言うまでもなく黒髪なのは私。紫色の髪をしたクラスメイトの誕生日の食事会に誘われて彼女の友人に会ったのだが、なんと彼女の友人の髪は鮮やかな青色をしていた。黒髪からこんなにきれいな青にするのは難しいのではないかと少し関心し、彼女の髪に見入ってしまった。
青髪の彼女は私が今までに出会ったことのないタイプのカナダ人だった。私のクラスメイトと10年来の友人だという2人の会話を聞いていると、なんだかsex and the cityの世界に紛れ込んだかのような気分になった。つまり会話がスラングだらけだったのである。だから会話もわかったりわからなかったりで、なんとなく空気を読みつつ会話に入ったり入らなかったりした。
私はカナダで一応毎日英語で生活をしているけれど、こんなにも私が知らない単語を使い、聞きとりにくい発音で話す人は珍しかった。私の英語スキルはまだまだ発展途上だけど、私が今まで出会ったことのない英語を話す人がいるのだ、ということを知ることができてなんだか面白く刺激になった。(とはいっても私が彼女の言葉遣いを真似したいと思うかはまた別の話。)でも考えてみたら、私がトロントで出会った若い日本人の女の子から送られてくるメールの意味が理解できなくて日本語なのにGoogleで検索したのを思い出した。若者言葉は英語でも日本語でも難しい。
言葉は使う人の生活や性格に密接に関わっていて、言葉の選択で所属するコミュニティはもちろん、人柄もわかると思うと、私もきちんとその場その場に合わせた適切な単語を使い分けられるようにしたいと思うのだった。まだまだ道のりは長く険しい。日々勉強である。