先日やった新型コロナモニタリング調査の検査結果が出た時のことを書いておきたい。
結果が早く出ないと意味がない、という性質のものではあるけれど、予想以上に結果が出るのが早く驚いた。
- 4月30日午前:自宅でキットを使用する
- 4月30日午後:自宅近くの郵便局から指定先へ郵送
- 5月1日夜:結果がアプリに表示される
結果は、無事に陰性。
私は基本的に外出をしない生活で、かつ自覚症状もなかったのでそれほど心配はしていなかった。しかし、もしかしたら自覚症状がないだけで陽性の可能性もあったので、ひとまず安心した。
でも実は、検査を本当にするか少し迷った部分もあった。
検査キットが配布されているのを発見した時には、なんだか気になる、という軽い気持ちで検査をすると決めたが、帰宅してから冷静になって考えてみると、もし陽性が判明したら自覚症状はないものの病院へ行く必要が出てくるし(病院をAPP上で紹介されるらしいし、実際に配布場所で何回も係の人に陽性の場合は絶対に病院に行ってくださいと念を押されていた)、私の行動が制限されるだけでなく、私の周りの人の行動も制限させてしまう可能性がある、と考え始めてしまい、本当に検査をした方が良いのかわからなくなってしまった。
実際に弟は今年の始めに会社の家族の人が感染し、濃厚接触者になった。弟のPCRの検査結果は陰性だったが、二週間の自宅待機を余儀なくされ、かなり大変そうだったのを知っていたのでなおさらである。
私のように検査キットをもらってから冷静になって、または周りの反応を見て検査することを躊躇してしまう人も多いのだろう。キットの配布数と検査数には結構な開きがある。
このモニタリング検査を説明している内閣官房のHPによると、モニタリングには街頭配布と組織配布の2パターンがあるらしく、その比率はわからない。でも人に会う必要がある人は検査を受けないことが予想されるので、少なくとも街頭配布のNの属性にはかなり偏りが生じているような気がする。
正直なところ、検査を受けた私には、この検査にどれほどの意味があるのかわからなかった。このような調査ではなく、諸外国のように気になったら気軽にPCR検査を受けられるようにする、ワクチン接種を迅速に行うなど、リソースやお金のもっと効果的な使い道は他にあるのではと感じる。
残念ながらこの調査に協力してみて、ますますその思いは強まった。
日本の迷走はどこまで続くのだろうか。