コロナ禍の飛行機―搭乗率8%

212人乗れる飛行機に19人、ということは搭乗率は8%。7ヵ月ぶりの国際線はがらがらだった。でもとてもしっかりコロナ対策されていて、機内では安心して過ごすことができた。航空会社、CAのみなさんには本当に感謝しかない。

今回は成田空港発だったが、いつもとは色いろなことが違った。

まず、空港には人がまばらだ。お店も全然開いていなかった。

お店にはシャッターが締まり、人の気配がない。一斉ではなく、お店ごとに休業日が違うようだった。

チェックインは機械ではなくすべてカウンターで。スタッフの方は行き先に合わせて注意事項を乗客へ伝えていて、通常より時間がかかっていた印象だ。

手荷物検査も出国手続きも全く並ばずにスムーズに終わった。

やはりここでもお店の多くは閉まっていて、開いているお店はリストアップされて掲示される程度しかなかった。

というわけで、どこにも寄り道することもなく、すぐに搭乗口に到着。

搭乗はコロナ対策のため、飛行機の後ろに座るエコノミーの人から。

搭乗前にアルコール消毒、座席についてアルコール消毒。

出発前のスクリーンにはANAの社長さんから、ANAのコロナ対策の説明がされ、マスク着用を促される。

手にはマスクを持っている

離陸後間もなく、スナックが配られる。

食事、アイス、軽食、食事

飲み物や食事はワゴンサービスではなく、一度CAさんが注文を聞きに来てくれ、後から一つずつ持ってきてくれた。

今回とは違う航空会社だったが、3月末にカナダから日本へ帰国した時の食事がコロナ対策の影響を受けて散々だったので、今回も少し不安に思っていたが、心配の必要など全くない内容だった。

機内ではなにかとCAさんが声をかけてくれるので、おやつ(めんべい)を食べすぎてしまった。近くのアメリカ人と思しきおばさまと、エコノミーなのにビジネスクラスみたいね!という会話をしたほどだ。座席は空席だらけなので、一列全部使って横になることもできた。

CAさんにコロナで変わったことはあるかと聞くと、エコノミーではスナックスタンド(おかしを自由に取れるところ)を無くした程度でサービス内容に変更はないが、ビジネスクラス以上では一部のサービスが変更になったと聞いた。また、これはいつもではないようだが、今回は乗客が少ないので、お手洗いを1回使用するごとに都度清掃をしていると言っていた。おかげでお手洗いは気持ちよく安心して使用できた。

お客さんについて聞くと、国際線は北米やヨーロッパ便はどこも今回私が搭乗した程度の入りだが、中国やフィリピンなどのアジア圏では多少増えたと言う。やはり感染者が多い地域、到着後に一定期間隔離が課される地域に行く人は少ない、とのことだった。

ANAはコロナの影響で従業員の出向を行うことを発表するなど、あまり良いニュースは聞かないが、なんとかがんばって持ちこたえてほしいと願うばかりだ。近年の私は、日本の航空会社を使う機会が全くなかったが、今回のANAはサービスが本当に素晴らしく、これからも利用したいと思えた。

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