ついにトロントでもカナダ初のコロナウイルス感染者が見つかった。中国系移民/住民が多いし、旧正月の時期なので感染者が見つかるのは時間の問題だろうとは思っていたけれど、やはり実際に出ると不安になる。
患者は50代の男性で武漢からの帰国者。22日にトロントに帰国し、公共交通機関は使わずに空港から家まで移動(マスクなし)。翌23日に症状が出て救急車で運ばれたらしい。
彼と接触したのは奥さんくらいで、事態はそれほど深刻ではないと報道されているけれど、実際のところはどうなのだろうか。
同じ飛行機に乗っていた人などの調査を開始するらしい。
実は私、このニュースは在トロント日本国総領事館からのメルマガで知った。家にはテレビがないので、普段はネットに接続をしなければ何も情報が入ってこないのだ。
メルマガの発行はおそらく公式発表から5時間後くらいだろうと思う。正直に言うと普段領事館から送られてくるメルマガには大した情報が載っていないので、登録する意味はあるのだろうか、と思っていたけれど、今回初めてメルマガの恩恵を受けたような気がした。土曜日の22時に仕事をしてくれていた職員の方に感謝である。
送られてきたメルマガの一部
さて、コロナウイルスは2002年のSARSと比較される場合があるが、SARSの時は全世界での死者774人中、44人がカナダ人だった。
コロナウイルスの経済への影響について書かれている記事はよく見かけるけれど、このままではカナダ経済にも大きな影響が出るかもしれない。
SARS発生の2002年当時、カナダにある日系旅行会社の支店で働いていたという日本人の知り合いは、SARSの影響でカナダへの旅行者が激減し何社かの日系旅行会社のカナダ支店が撤退に追い込まれたし、撤退していない支店でも開店休業状態だったと教えてくれた。
感染し亡くなるのが残念であることは言うまでもないが、ウイルスの影響範囲は計り知れないと実感する。
でも私にはどうしようもないことなので、カナダ政府から推奨されている石鹸による手洗いを徹底しながら早く収束することを願うしかない。