冬は寒くても暖かくても危険

ここ何日間か、一緒の家で生活しているオーナーの両親の姿を見ていないのでどうしたのだろうか、寒いからどこか旅行にでも行ったのかな、と思っていたら…なんと入院していた。

雪道で転んだらしく、すでに手術を終え、これから3週間ほど入院するらしい。結構ショックだ。転んで手術して3週間も入院なんてどんな転び方をしたのだろう。退院してからもリハビリが必要だろうし、60代のおばちゃんなのにかわいそう。

トロントでは家の前の雪かきは家主がしなくてはいけないルールになっているが、うちの家はおばちゃんの旦那さんがしてくれている。家によっては全く雪かきをしない家もあるのに、おじちゃんは毎日毎日きちんと雪かきをしてくれ、部屋を借りている私としてはとても助かっていた。きっときちんと雪かきをしていない家の前を通りかかった時に転んだに違いない。もうただただかわいそうでならない。

今日はとても暖かい。なんと今は2℃で体感気温は4℃もある。でも暖かくて良かった、とは絶対にならないのがトロントの悲しいところ。昨日までに降った雪が解け、それが溶け切る前に再度寒くなった時に雪解け水が凍るので道路がツルツルになってしまうのだ。しかも今日はFrozen Rainの警報まで出ている。Frozen Rainとは、雪が降ってくる途中に温かい外気に当たって溶け雨になり、その雨が道路などに到達した時に氷となって固まってしまうことを言う。つまり、道路がツルツルになり滑りやすくなるので危険なのだ。私はまだFrozen Rainを実際に体験したことはないが、皆そろってとても危険だ、と言う。

とはいってもサラリーマンの私に会社に行かないという選択肢はなく、いつもよりずいぶんゆっくり走るバスに乗り込み会社へ出社した。私の路線は本数が多いこともあって、今まで大幅にバスが遅れるということはなかったが、同僚によってはかなりバスのスケジュールが乱れていて出社するのにかなりの時間を要した人もいるようだった。

トロントの冬は一難去ってまた一難。なかなか落ち着かないようだ。