チャイナタウンもコリアタウンもトロントには2つずつある。でもジャパンタウンというものはない。聞いた話によると、第二次世界大戦時に日本はカナダにとって敵国だったので、迫害を受けて強制収容所に送られた。その影響で、戦後は日本人同士で固まることを避けたのだと聞いたことがある。本当かどうかはわからないけれど、本当のような気もする。
一応、トロント郊外(電車とバスを乗り継がなければいけない)にJ-Townというビル(日本のスーパーや居酒屋、本屋が入っている)があることはあるが、とてもアクセスが悪いし、ダウンタウンの中国系や韓国系のスーパーで日本食も売っているので、私がわざわざJ-Townに行くことはない。
そんなトロントだが、最近ダウンタウンの一部が「ジャパンロード」と呼ばれているらしいと聞いた。一部の人が勝手に呼び始めたらしく、知らない人も多いらしいが、確かにそのエリアには日本に関係しているお店が続々とオープンしている。
- MUJI(無印良品(旗艦店))
- Uncle Tetsu (てつおじさんのチーズケーキ)
- Pablo(チーズケーキ屋さん)
- Tsujiri(辻利)
その他にも金沢カレーのお店、ラーメン屋さん、メイドカフェ、日本を含むアジアの国の化粧品を取り扱うお店、日本式居酒屋など、狭い区間に色いろある。そしてどこも結構にぎわっている。
久しぶりにUncle Tetsuのチーズケーキを購入した。カナダでよくある劇甘なケーキとは違って優しい甘さなのが嬉しい。とても人気があるので、トロントの人はこのお店が日本でとても有名なのだと信じている人もいるらしい。実際には福岡県に4店舗しかないが、トロントには8店舗もあるので、そのように勘違いしてしまうのも納得だ。時間帯によっては購入するのに長い列に並ばなければいけないのだけど、さすがにマイナスの気温なこともあって、この日はすんなり購入できた。
日本語のパッケージに和み、程よく甘いケーキにまた和みつつ、ケーキを楽しんだ。平和な休日。