月へ行きたい

月に行きたい、なんて言ったら笑われるだろうか。きっと笑われるに違いない。でも月に行きたいと思わずにはいられないほど、月は魅力的な場所のように思えて仕方がない今日このごろである。

San Antonio行きの航空券を発見した瞬間に、今回の旅はHoustonを旅のメインにすることに決めた。HoustonにはJohnson Space Centerとそれに隣接するSpace Center Houstonという博物館があるのだ。

Space Center Houston

正直なところ、ごく最近まで宇宙に全く興味がなかった私だけど、有名編集者のコルクの佐渡島さんが宇宙兄弟を編集したと知り読み始め、気が付いたら宇宙についてもっと詳しく知りたくなってしまっていた。マンガは普段全く読まないけれど、宇宙兄弟を読んで良かったと思っている。

博物館はHoustonのダウンタウンからバスで一時間程度のところにある。気合いを入れて前日は博物館から徒歩10分ほどのところに宿泊し、満を持して開館と同時に入り、閉館までの7時間を存分に楽しんだ。私はよく博物館や美術館に行くけれど、これほど長い時間滞在したのは初めてだった。時間が経つのはあっという間だった。後でGooglemapに表示される平均滞在時間が2時間半だと知って、自分で自分を笑ってしまった。

私は月と火星の石を触り色いろ想像を巡らせ、実物のスペースシャトルを見て興奮し、事故の話を聞きながら悲しみに浸っていたりした。

月の石も火星の石も触り放題

大きすぎる…!

Boeing Starliner!

展示や映像から宇宙に行くということは死ぬ可能性があるのだ、ということを改めて思い出した。博物館として宇宙の素晴らしさを伝えると同時に、起こり得るリスクについての映像や説明があって、単に宇宙に憧れを抱かせるだけでなく、偽りなく宇宙に行くということを伝えているところに好感を持てた。

最近、日本人のお金持ちが自費で月に行く契約をしたというニュースを見て、私は密かに羨ましく感じていたが、インターネット上では意外にも批判の声があって驚いていた。とある評論家は、コストパフォーマンスが悪いだとか、リスクの割に得られるものがない、などと批判していた。その方は月に行ったことがなければ関連する専門家でもないのにものすごい勢いで批判をしていて少し悲しかった。私も月に行ったことがないので、何が得られるのかはわからないけれど、そんなことを一切なしにしても宇宙にはロマンがある、と実物のスペースシャトルを見ながら思った。

さて、私はトロントへ帰ってきてからも宇宙への関心は薄れることはなく、先日は近くの大学でInternational Space Stationへ3度滞在し、3度目はCommanderだったカナダ人のChris Hadfieldさんの講演を聞きに行った。ISSでの出来事はもちろん、リーダーシップや夢をかなえることについてのお話を聞けたが、夢をかなえることについての話はすごく説得力があった。9歳の時に宇宙飛行士になりたいと思い努力を続けてきたChris Hadfieldさん。ただただ凄いとしか言いようがない。

最後にはISSにも持って行ったというギターでDavid BowieのSpace Oddityを熱唱。

今から私が宇宙に行くことはできないだろうけれど、私は私なりに自分の人生を目標と共に楽しもうと思えた。大抵のことは宇宙に行くより達成することが容易なことは間違いないのだから。

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月へ行きたい” への2件のフィードバック

  1. みみみ のコメント:

    私も宇宙兄弟大好きです!小さい頃から宇宙への関心は大きかったですが、宇宙兄弟を読んで私も月に行きたいな~と漠然と思っています。

    博物館とても羨ましいです。宇宙兄弟の世界を見てるようですね!旅行の楽しさが伝わってきます。

    私も明日からアメリカ西海岸の方に旅行に行ってきます。トロントはどんどん寒くなって雪の予報も出ていますが、お互い風邪に気をつけて頑張りましょうね(^_^)

    • mikiando のコメント:

      いつもコメントありがとうございます。
      宇宙について興味があるなら、博物館はとてもとてもお勧めです!楽しいですよ。

      西海岸といっても広いですが、寒くないエリアに行かれるのでしょうか?楽しんできてくださいね。

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