海外に住むようになってから自分が日本人であることを意識する機会が増え、今まで日本に住んでいたらあまり興味を持たなかったことに対しても、日本に関係しているというだけで興味を持つようになった。
サッカーは今まで一試合を通して観戦したことがないという興味レベルだった。弟の影響で海外のサッカーチームのことはなんとなく知っていたけれど、詳しいというわけでもない。
そんな私がセネガル戦のパブリックビューイングに行ってきた。前日にはチケットが完売するほど人気があったらしい。トロントにしては珍しく土砂降りの雨の中、長距離電車とバスを乗り継いで会場に向かう。
正直なところ、途中で試合に飽きてしまうのではないかと密かに心配していたのだけど、全くそんなこともなくあっという間の楽しい時間だった。試合には流れがある、と聞いたことがあったが、確かに一試合を通して見てみると、攻撃の流れがある時とそうでない時があることを実感できたし、日本の決定力不足、という言葉の意味を理解することができた(これは理解できない方が良かったのだけど)。何事も見て感じることが大切だなと思う。
観戦しているのはほとんど日本人で、トロントでこんなに多くの日本人を一度に見るのは初めて、というくらいの人数だった。トロントにいるのに日本にいるような不思議な気分。観客はサッカーの大ファン!といったような人は僅かなようで、結構落ちついた観戦だったように思う。トロントだけど日本的な観戦スタイルだった気がする。
会場では子ども用のプレイグラウンドがあったり、日本代表応援グッズはじめ日本食やアルコールの販売もあり、日本らしさ全開。面白かったのは配られたパンフレット。選手の紹介一言メモに笑い、楽しく全員分読んだ。
それにしてもゴールした時の喜びとゴールされた時のがっかり感は何とも言えず良い。家にテレビはないが、次のポーランド戦はなんとか方法を見つけて観戦しようと思う。決勝リーグに行けるといいな。