日本で28回のお正月を過ごしてきたにも関わらず、除夜の鐘を鳴らしたことはなかった。何の興味もなかったのだ。自分でも不思議なことだが、トロントに来てから日本文化と日本文化の継承について興味を持つようになった。そんな私だったので今回、Toronto Buddhist Churchで除夜の鐘をつき、年越しをすることにした。
- Year End Bell Ringing
- 2017年12月31日11pm~2018年1月1日12am
- at Toronto Buddhist Church
11時から住職さんのお話(日本語と英語)とお経(日本語)をみんなで唱え、その後除夜の鐘をつくという会だった。
私はてっきり除夜の鐘をつくだけの会だと思っていたので、11時半に到着し最初の30分は参加することができなかったのだけど、少しお経を唱えることができた。入口で日本語と英語が併記された経本をもらい、みんなでお経を唱える。

これは英語と日本語が併記されている経本。日本語だけの経本もありました。

日本語だとなんとなく意味がわかるけど、英語(ローマ字)になると意味を推測することは不可能。日本語のわからない参加者はどんな気持ちで参加しているのだろうか?
参加者のほとんどは日系人か移住してから随分経っていそうな方で年齢は高め。皆、日本を離れてもなお日本式の年越しをしている。日本文化を大切にしていることが感じられて、なんだか少し嬉しくなった。
そんな参加者構成だったので、年越し10秒前から英語でのカウントダウンが始まり、年が変わった瞬間には「Happy New Year!」とみんなで言い、家族やパートナーと来ている人たちはキスしたり見つめあったりハグしたりして新年を祝っていた。お寺なのに英語でカウントダウンをし、「明けましておめでとうございます」でもなければ、キスしてしまうカナダ式の祝い方に、ここはカナダなのだ、と実感する。
一人ずつ除夜の鐘をつき、お土産のお餅をもらう。その後お賽銭箱にコインを投げ入れ、初詣。

除夜の鐘をつくために並ぶ。一番先につくのは住職さん。

小さな除夜の鐘だけど、つくと結構大きな音がなります。

なぜか除夜の鐘の隣にあったお賽銭箱。ここでコインを入れて、少し離れた場所でお参り。
私の2018年は静かに始まったのでした。
“トロントでつく除夜の鐘” への1件のフィードバック