日本の運転免許 最強説

カナダ オンタリオ州の運転免許を所得した。と言っても、日本の免許をオンタリオ州の免許に書き変えただけなので、拍子抜けするほど簡単な手続きだった。

なぜカナダの運転免許と言わないかというと、カナダでは運転免許は州ごとに発行され、州をまたいで引っ越しをする場合は、運転免許も移転先の州で再度取得(書き変え)しなければならないという面倒なシステムになっているからだ。しかも運転免許の呼び方もシステムも違うらしい。日本人の私からするとかなり謎のシステムだけど、法律(道路交通法を含む)が州ごとに違うとこのようなことが起こるようだ。とりあえず私はオンタリオ州から出る予定はないので、まぁよしとする。

 

日本の免許からオンタリオ州の免許への更新方法

・必要書類の準備(日本領事館)

持ち物:パスポート・日本の運転免許証

やること:運転免許所持証明書(英語)の依頼

→申請から一週間後に日本領事館で書類を受け取る際に手数料C$25を支払う

 

・免許取得の手続き(サービス オンタリオ)

持ち物:パスポート・日本の運転免許証・運転免許証明書(英語)

やること:必要書類への記入・視力検査・写真撮影・C$90の支払い

→仮の運転免許証(顔写真なし・紙)が即日発効される。正式な運転免許証(顔写真あり・プラスティックカード)は約3週間後に自宅へ届くらしい。

 

ちょっと誤算だったのは、カナダにきてC$35ですぐに作ったOntario Photo ID(正式な身分証)を没収されたこと。Photo IDは1枚しか持てないらしい。運転免許証があれば確かにPhoto IDは必要ないが、クリスマスホリデーの期間にパスポートを持ち歩かなければいけないというのは少し抵抗がある。(バーなどでの年齢確認は、Photo IDかパスポートでしかできない。仮の運転免許証には顔写真がないので身分証としては機能しないと思われる。)こんなにも簡単に取得できるなら、トロントに到着してからすぐに作成すればよかったと少し後悔した。

面倒なので運転はできるだけしたくないという私が、なぜ今免許を取得したのかと言うと、実は理由がある。自分の身は自分で守らなければ、と思ったからである。と言うと大げさに聞こえるが、要するに、遠出をした時の友人の運転が驚くほど荒かったのである。しかもほぼ居眠り運転。休憩しよう、と提案するも必要ない、との返事。私以外の同乗者はみんな夢の中。乗りもので眠れない体質の私は冷や汗をかきながら必死に彼に話しかけ続けたのでした。この時ほど私が運転免許を持っていたら、と思うことはなかった。ということで私も運転免許を取得することにしたのでした。もうこれで誰と遠出することになっても大丈夫。

ちなみに運転免許の書き換えはどこの国の免許証でもできるというわけではない。オンタリオ州の運転免許に書き変えられるのはカナダ国内の運転免許に加えて世界15ヶ国だけ。

・any Canadian province or territory

・Canadian Armed Forces

・U.S. States

・Australia, Austria, Belgium, France, Germany, Great Britain, the Isle of Man, Japan, Korea, New Zealand, Northern Ireland, Republic of Ireland, Switzerland, Taiwan

オンタリオ州HPより

日本のパスポートはビザなしで訪問できる国が多いので最強だ、と言われたりするけれど、実は運転免許も最強かもしれない。

改めて、日本人が築いてくれた日本の社会システムとその世界での信頼性に感謝しながら、オンタリオ州で運転を楽しもうと思う。初めての左ハンドル、右側通行での運転は少し緊張するけれど。

※仮の運転免許。オンタリオ州ではG1、G2、Gの三段階の免許制だけど、運転の制約事項がないフルライセンスのGを取得。

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